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【バイクで巡るニッポン絶景道】天空より見下ろす大展望! これぞ絶景なり[静岡県東伊豆町]#モトツー

6/18(火) 5:30配信

WEBヤングマシン

~細野高原 三筋山登山道~

『バイクで巡るニッポン絶景道』シリーズは、ヤングマシンの姉妹誌であるモトツーリング編集長カン吉(神田英俊)が案内人。第14回は、修行レベルの難度を誇る、伊豆のとある山岳道。鬱蒼とした森林を抜けると、そこには感動的な光景が広がっている。

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酷道の先に突如開ける空前の展望! 東日本随一の風景がここにある

今回のステージは伊豆。“伊豆の道”と聞くと、多くの方が稜線上を走るスカイラインや、断崖絶壁上の海沿いトラバースルートを連想するに違いない。

しかし、この細野高原はまさに“隠れスポット”とも呼ぶべき知られざる絶景ポイント。近年はWEB等の影響もあり、多少メジャーになりつつあるが、数年前まではメディアに登場する事など皆無だった秘密の絶景ポイントだったのだ。

この超絶風景にも関わらず、今まで注目されていなかった理由は2つ。細野高原までのアクセス路の悪さと、現地の道幅の狭さだ。高原が始まる標高500m付近までは、軽自動車がギリギリ離合できる程度の1.5車線路。しかも、鬱蒼とした林の中の悪線形路で、路面は苔蒸している。その上、落石や倒木といった障害物も点在しており、大型ツアラーバイクにとっては少々厳しさのあるベテランライダー向けの酷道なのだ。また、高原上のルートはコンクリートの簡易舗装で、路面凹凸こそないフラットな路面だが、その狭さは悪魔的。何とバイクの離合すら躊躇う道幅なのだ。しかも、その傾斜度が半端ではない。あの日本一の傾斜度と言われる暗峠が平坦に思える程の恐るべき傾斜道で、大型車でも2速ギアがお勧めな程だ。“絶景道”とはいうものの、純粋に道としては修行レベルの酷い道と言える。

しかし、そこまで酷道でありながら、旅人の興味を引きつつ人気が尽きない理由は、その景色なのだ。標高は約800m程度と“山岳”と呼ぶにはあまりにも低い標高だが、今まで走ってきた鬱蒼とした森林道が幻と思える程の感動的な光景が目前に広がっている。

山腹をはじめ、稲取岬の全景の先には、相模湾・伊豆大島・利島が一望。その先に広がる太平洋の大海原まで一目で見渡す事ができるのだ。

展望風景というより、もはや天空より見下ろす情景。まるで航空機に搭乗しているかのような錯覚さえ覚える。

また、眼下は一面のススキ野。その野原の中を縦貫する1本の曲線路。この道こそ前述の激狭路なのだが、天空より見下ろすその様相は、まるで草原に横たわる大蛇。名付け人こそ不明ながら、人呼んで“大蛇の道”。大蛇だけに近寄れば苦難も多いが、遠巻きに眺めるとダイナミックそのもの。これを走ってきた事が誇らしくさえ思える道だ。

道と景色は2つで一つ。スカイラインのような良線形道のみが楽しみではない。絶景道の多い伊豆半島だが、定番のみならずこの様な隠れた絶景もまた伊豆の魅力に他ならない。ハードルは少々高いながら一度は訪れておきたい場所だろう。

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最終更新:6/18(火) 5:30
WEBヤングマシン

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