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プロスポーツに擦り寄る、大手プラットフォームたちの思惑 : NBA や NFL が好待遇される理由

6/18(火) 8:11配信

DIGIDAY[日本版]

ここ数年にわたり、ニュースパブリッシャーやその他メディア企業と大手ソーシャルプラットフォームの関係は、良好とは言えない。

しかし、プロスポーツリーグは特別な扱いを受けているようだ。これは、おそらく多くの人にとって驚くべきことではないだろう。場合によって、プラットフォームはリーグに対して、特別に優遇することすらある。

主要なポイントを以下に説明する。

・NFLやNBAなど、アメリカのトップスポーツリーグのコンテンツ契約をFacebook、Twitter、スナップ(Snap)といったプラットフォームが継続して探し求めている。

・Twitterとスナップは、パブリッシャーのパートナーに関しては、ほとんどと広告収益のレベニューシェア契約を結んでいる。しかし、スポーツリーグに関しては、先払いの契約金を提供する意思を示していると、本稿の取材に応じた情報源が語った。

・本稿の取材に応じたふたりのスポーツリーグのエグゼクティブによると、ソーシャルプラットフォームとの関係は非常に良好であるとのことだ。そのうちひとりは、「最高の扱いを受けている」と形容した。

・テレビネットワークがソーシャルプラットフォームと比べて有利なのは、試合の生放送だ。スポーツ試合の生放送にAmazon、Facebook、Twitterが興味を示している(いくつかの契約も結んでいる)が、テレビネットワークの方が高価な権利使用料を払う傾向にある。これは、ほかのジャンルの番組の視聴率が継続して下落しているなか、スポーツの放送が必要であることが主な理由だ。

Twitterとスナップの対応

Twitterのニューフロンツ(NewFronts)プレゼンテーションでは、バイアコム(Viacom)やタイム(Time)といったパブリッシャーなどの幅広いコンテンツ企業とのコンテンツパートナーシップが強調された。そこにはNFL、NBA、MLSといったスポーツリーグも含まれていた。たとえば、NFLの場合、シーズン中の大きなイベントと組み合わせた、独占的な新しい6つの生放送番組を放送する計画を持っている。ほかにも、新しいNFL・Twitter「モーメンツ(Moments)」、試合前のQ&A、毎週発表されるハイライト集といったコンテンツも計画されている。NBAの場合は、実際の試合のライブストリーミングにちょっとした工夫を加える形で、さらにコンテンツを深めている。シーズンの残りの20試合のうち後半戦だけをライブストリーミングするのだ。しかも、ファンの投票によって決められたひとりの選手だけを、カメラは追いかけるという。

状況に詳しい情報源によると、Twitterはどちらの契約に関しても前払いの契約金をリーグに対して支払っているという。契約内容の財務的な詳細についてこれ以上の情報は、彼らからは得られなかった。しかし、一般論として、プラットフォームは先払いの契約金や広告収益に関しても最低金額の保証をすると、ふたりのリーグエグゼクティブは語った。

スポーツリーグが先払いの契約金を受け取っていること自体には、異議を唱える人は少ないかもしれない。しかし、ここで特筆すべきなのは、Twitterはほかのコンテンツパートナーに対して先払いはおろか、広告収益の最低金額保証もしていない点だ。たとえば、BuzzFeedの場合、Twitter上の毎朝の情報番組「AM2DM」に対して、先払い契約金を受け取っていない。

同様に、スナップも広告収益を分けるレベニューシェア方式の契約をパブリッシャーたちと結んでいるが、本稿の情報源によると、過去に最低金額保証をオファーしたこともあるという(さらに最近では、Snapchat[スナップチャット]独占のオリジナルシリーズに関して1エピソードごとに5万ドル[約550万円]を動画制作者に支払う意志も見せている)。

本稿のためのコメント要請に対して、Twitterはコンテンツパートナーと結んでいる契約の財務的詳細についてコメントをしないと、広報担当者は返信をしている。スナップの広報担当者は、掲載できる形でのコメントは提供してもらえなかった。

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最終更新:6/18(火) 8:11
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