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なぜ酸化は悪いのか。「老け」の謎を解明する

6/18(火) 19:00配信

Tarzan Web

呼吸によって絶えず進行する酸化。外見も中身も老けさせる恐怖のメカニズムを直視せよ! 「カラダの老け」はいつ起こってるの? 酸化のダメージを少なくする方法はないの?といった疑問にお答えします。

酸化とは、物質から電子を奪う反応

ヨガでカラダを自在に動かしたり、快適なスピードでジョギングが楽しめたりするのはすべて酸素のおかげ。その酸素が起こす反応が「酸化」だ。酸化という言葉はよく耳にするが、一体どういう現象なのだろう。

そもそも酸素が便利なのは、一度にたくさんのエネルギーが作り出せるから。

筋肉をはじめとする細胞のエネルギー源になっているのはATP(アデノシン三リン酸)という化学物質。カラダの2大エネルギー源は酸素と脂質といわれるが、酸素と脂質はこのATPを作るために使われている。そして酸素がないと糖質から2個のATPしか作れないのに、酸素を介して脂質を代謝すると36個ものATPが生み出せるのである。

便利な反面、酸素は酸化を起こしやすい。酸化とは物質から電子を奪う反応。元素の最小単位である原子は原子核と電子からなり、電子を奪われた側はダメージを負う。雨ざらしの放置自転車がサビたり、古い十円玉が緑青で覆われたりするのも、酸素による酸化の仕業である。

加えて酸素は、体内で遥かに酸化力が高い輩に変化する。これが「活性酸素」。活性酸素による酸化は酸素よりも超危険であり、通常、酸化とは活性酸素を介したものを指す。

活性酸素はカラダを構成するタンパク質や脂質、大事な遺伝情報を伝えるDNAなどを容赦なく傷つける。自転車や十円玉がサビてしまうように、活性酸素による酸化でカラダもサビてしまうのだ。

「酸素でATPを作るプロセスが正常に進んでくれると、電子を失う還元反応を4回繰り返して最終的には安定的で無害な水に変わります。しかし酸素の1~3%は完全に還元されないため、活性酸素が生じます」(鈴鹿医療科学大学薬学部の佐藤英介教授)。

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最終更新:6/18(火) 19:00
Tarzan Web

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