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男から必要とされるのが生きがい。欲望を止められぬ女が、婚約中に犯した過ち

6/18(火) 5:20配信

東京カレンダー

その相手というのは、学生時代から知っている裕也という男だという。

しかし婚約している女にそれでも言い寄ってくるなど、まともな男なのだろうか。

「そうですね…確かにまともではないかもしれないですね(笑)。短期スパンで女の子を取り替えているような男です。だから私もそういう関係になろうとは思っていなかったわけで」

あっけらかんと笑いながら、麻友は言葉を続ける。

「でもやっぱり悪い気はしないんですよ。俺は麻友に求められればいつでも駆けつける、とか、旦那のことが嫌になったら俺はいつでもウェルカムだから、とか言ってくれたりして(笑)」

話を聞けば聞くほど、その裕也という男とは付き合いをやめた方が良いように思える。ところが麻友の判断は違っていたようだ。

「彰久って真面目だし、何か相談するといつも理詰めで話してくるから時々息がつまることがあって。だからそんなとき、裕也のことを都合よく使っていたんですけど…」

「少し前に、彰久と口論になったんです。原因ですか…?

私がすごく気に入ったウェディングドレスがあったんですけど、それが彰久的に予算オーバーだったみたいで。でも一生に一度のことですよ?それに私にすっごく似合ってたし。彰久だって実際にドレスの試着が始まる前は、麻友ちゃんが一番綺麗に見えるドレスにすればいいよ、とか言ってたくせに…!

どうしても諦めたくないから、母に相談して援助してもらうことにしたんです。そのことを話したら彼、いきなり不機嫌になって。そのドレスである必要ないだろって、また理詰めで説教してきたんですよ」

怒りを思い出したのか、麻友は思い切り口を尖らせ眉間にシワを寄せる。

「本当にムカついたから、彼のマンションを飛び出して、ヒルズのスタバでしばらく憂さ晴らししてたんです。そしたら…タイミングよく裕也からLINEが届いて」

そこまで話すと麻友は一瞬口をつぐみ、周囲に配慮するようなそぶりで声のトーンを落とした。

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最終更新:6/18(火) 5:20
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