ここから本文です

巨人が交流戦でセ・リーグ首位浮上のワケ

6/19(水) 10:59配信

週刊ベースボールONLINE

KEYWORD 2 「投手陣再編」

 交流戦突入とともに行われた投手陣の再編もポイントだろう。特に先発ではペナント開幕時点と顔ぶれが大きく変わった。中でも田口麗斗と桜井俊貴は中継ぎでの好投が認められての配置換え。その後、田口は不安定さを露呈して登録抹消となったが、一方の桜井は2戦2勝。先発転向2試合は炭谷とバッテリーを組み、6月13日の西武戦(メットライフ)では、7回1失点と強力な西武打線を寄せ付けず。原監督も「前回登板よりさらに上がったような、いい投球でした」と絶賛した。

 リリーフ陣ではR.クックの離脱に伴い、「クローザーは全員でカバー」としていたものの、4年目左腕の中川皓太が開幕からの16戦連続無失点と好投を続けると、多くの場面で9回を任せるようになる(8セーブ)。

 炭谷の起用増しかり、桜井の配置換えしかり、「チームを動かしていく上で、判断の遅れが最大の悪手」と話す指揮官の、“ココ”というタイミングを逸しない決断が光っている。

KEYWORD 3 「得点力を増した打線」

 交流戦13試合で67得点(1試合平均5.15点)は、同80得点の西武に次いで2位。交流戦開幕前時点で51試合251得点(1試合平均4.91点)だから、さらに得点力を増している。

 二番・坂本勇人、三番・丸佳浩、四番・岡本和真と3人の“中軸”はペナント開幕からほぼ不動で、現在は万全の状態ではないものの、それでも仕事を果たしているのは、冒頭のエース・菅野と同様で、経験の成せる業だ。

 出塁率.432で切り込み隊長役を担った吉川尚輝の腰痛離脱後、一番が固定できずにいたが、長打力のある器用なベテラン・亀井善行で指揮官の心は固まった。交流戦開幕後、亀井は2本塁打を放つなど期待に応えており、欠くことのできない存在となっている。

 また、捕手・大城の打撃を生かすために「五番・一塁」で起用したこともヒット。DH制では六番に阿部慎之助を配するなど重量打線は相手の脅威だ。

 吉川尚離脱後、こちらも日替わりだった二塁は原監督が「スイングにキレ味がある」と絶賛する若林晃弘で落ち着いた。守備にはやや不安を残すものの、6月1日に二軍から昇格後、打率4割超に2本塁打で下位打線のアクセントに。4月に山本泰寛が二軍から昇格直後に安打を量産したこともあったが、原監督体制となって一、二軍の連携が強化され、一軍と同じ方針で二軍も高田誠監督の下、“攻撃野球”を徹底していることで、昇格後、すぐの活躍につながっている。

 左翼にも同じく二軍昇格組の重信慎之介が台頭し、控えには実績のある陽岱鋼らが控えるなど、メンバーが固まりつつあるのも強み。交流戦チーム打率.273も西武に次いで2位で、打線を軸に、原監督3度目の交流戦優勝を目指す。

写真=BBM

週刊ベースボール

2/2ページ

最終更新:6/22(土) 10:28
週刊ベースボールONLINE

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事