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阪神・矢野と楽天・平石 選手を育てる両新監督の共通点

6/19(水) 16:00配信

NEWS ポストセブン

◆名監督、名選手にあらず

 前出・金村氏が「阪神と同様にベンチのムードが良い」と評するのが、平石洋介・監督率いる楽天だ。

「平石監督も選手からの人望が厚い。12球団最年少の39歳の監督として、選手との年齢が近いぶん距離も近く、コミュニケーションを密にとる。対戦相手の映像を見て、投球の癖や傾向を分析し、打者の好不調時のスイングの特徴をノートに記録するなど、データや知識の引き出しを増やすことにも余念がない」(スポーツ紙デスク)

 平石監督の入念な準備の背景には、「選手としての実績の無さ」への自覚があるという。

「プロ在籍期間は7年で、放った安打はわずか37本。高校3年生時には、PL学園のキャプテンとして甲子園に出場し、松坂大輔(38)擁する横浜高校と対戦しましたが、その際も“控えのキャプテン”でした。自ら『実績が無いから』と口にし、選手には決して偉ぶらない。そうした謙虚さが選手からは慕える兄のように見え、信頼につながるのでしょう。昨年、打率.247と調子を落とした茂木栄五郎(25)が復調し、ソフトバンクから移籍した山下斐紹(26)も代打起用に本塁打で応えるなど、若手の勢いが良い」(同前)

 だが、多くの選手から信頼されている一方で、平石監督のもとで調子を落としている選手もいる。

「選手会長として楽天を支えてきた嶋基宏(34)です。開幕から26回連続で盗塁を刺せず(6月11日現在、以下同)、盗塁阻止率.086はぶっちぎりの12球団ワースト。打率も.183と低迷し、7日に腰の炎症で2年ぶりに登録抹消されました。今季はエースの則本昂大(28)や岸孝之(34)を欠く中で、平石監督がうまくローテを回してきましたが、嶋の不調には有効な対策を見出せていない。同じ捕手出身の梨田昌孝・監督が昨シーズン途中に成績不振を理由に辞任しましたが、そういったことも影響があったのか……」(同前)

 矢野監督と平石監督に共通するのは、「選手がプレーしやすい環境を整える」という点だ。

「矢野監督のように喜怒哀楽を前面に出して選手に慕われた監督といえば、阪神の故・村山実・元監督が思い浮かびます。試合後の会見で悔し涙や嬉し涙を流し、審判の判定に不服があれば必死の形相で抗議した。その姿は選手のモチベーションにつながりました」(スポーツジャーナリスト)

※週刊ポスト2019年6月28日号

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最終更新:6/19(水) 16:00
NEWS ポストセブン

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