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人気作家の「夏のガラス」10。

6/19(水) 12:05配信

Casa BRUTUS.com

YOSHIHIKO TAKAHASHI<br>高橋禎彦<br>個展も間近。ポップで色っぽい宙吹きガラス

夏が来る前に、とびきり涼し気なガラスを手に入れたい! 冷たい水やビールがおいしくなるグラスから、果物や花が似合うプレートまで、人気作家のみずみずしいガラスを紹介。

ガラスってやわらかいんだ。ガラスって色気があるんだ。思わずそんな言葉が口をついて出るのが高橋禎彦のガラス。ミントグリーンのピッチャーもレモンイエローの花器も、1980年代のポストモダンデザインみたいな、ポップで明るい美しさに満ちている。海外でも高く評価されている高橋は、1980年代にドイツのラインバッハでガラスを学んだ実力派。高温で溶かしたガラスに息を吹き込んでカタチをつくる “宙吹きガラス” ならではの、やわらかくて生き生きとした(そして、つい触ってみたくなる色っぽさもある)フォルムが特徴だ。ツブツブや丸い “ヘソ” のついたユニークなグラスも、手触りの気持ちよさとやわらかさに驚かされる。

MAKOTO KAKIZAKI<br>蠣﨑マコト<br>うつわ好きが夢中。“角” のあるシャープなガラス。

多くのうつわ好きが「今いちばん使ってみたい」と挙げるのが、蠣﨑マコトの宙吹きガラスだろう。とりわけ人気なのは、“角のある”ワイングラスやふた付きのキャニスター。どちらも、まっすぐな線からなるフォルムがたまらなく美しい。実は、宙吹きガラスで直線のラインや角のあるフォルムをつくるのは簡単じゃない(宙吹きガラスは丸く膨らませるのがキホンだから)。蠣﨑はそのうえで、できうる限りまっすぐな線や角をつくることを目指し、すっきりシャープなデザインに成形する。手仕事ならではの歪みや味わいに頼らないガラスのうつわは、量産のプロダクトにも似たクールな美しさや機能性を持っていて、だから思わず使ってみたくなるし、使えば誰もが虜になってしまうのだ。

MIYO OYABU<br>おおやぶみよ<br>使うたびに気持ちが華やぐ”大人のピンク”。

「大人になってから封印してきたようなピンク」をテーマにした新作を作ったのは、沖縄のガラス作家おおやぶみよ。おおやぶにとって初めての製作となるピンク色のシリーズ《Esperant(エスペラント)》は、フチの部分がほんのり水色。果物を盛っても花を生けても美しく、その場をパーッと華やかで幸せな雰囲気にする。「かわいい!」とか「温かみがあってチャーミング」と称されることも多いおおやぶのガラスだが、使ってみるとしっかり丈夫で安心感があり、どこか男っぽくもあるのが人気のヒミツだろう。定番の《スピカ》シリーズは、とろんとした質感やポツポツと入った小さな気泡が特徴。ガラスそのものの輝きに加え、水を入れた姿や影も美しく、使うたびに愛着がわく。

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最終更新:6/19(水) 12:05
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