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「あらゆるオプションを試した」:ウォルマートの「配送」が、Amazonに追いつきつつある

6/19(水) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

Amazonとウォルマート(Walmart)、eコマースの顧客にとって、もっとも便利な配送オプションを提供できるのは、どちらか? この闘いは、この2社のあいだで激化している。

先日、ウォルマートはWalmart.comで注文された一部のプロダクトに対して、無料の翌日配送を開始すると発表した。22万個の対象商品の中から35ドル以上の注文をした、フィニックス、ロサンゼルス、そして南カリフォルニアのユーザーは無料で翌日配送を受けることができる。また無料の翌日配送を今年中にアメリカ人口の75%に拡大する計画も発表した。

「全米に戦略的に配置された配送フルフィルメント機能のネットワークを構築してきたおかげで、早く、便利な配送オプションを提供できるようになった」とウォルマートのeコマース部門プレジデント、マーク・ロアCEOはプレスリリースで発表した。「顧客の場所、何を注文しているか、に基づいて適切なプロダクトが適切なフルフィルメントセンターに存在することを確実にするための大規模な取り組みも行ってきた」とのことだ。

一方、Amazonは4月の収支報告においてAmazonプライム会員を対象にした、無料の翌日配送を展開するため8億ドル(約875億円)を投資する計画を発表している。ウォルマートの発表は、ライバルのこの発表に続く形だ。Amazonが提供するプロダクトの幅は、ウォルマートよりも大きい(現在、1億種類のプロダクトがAmazonプライムにおいて、無料2日間配送の対象となっている)。しかし、Amazonプライムでは年会費を支払う必要があるのに対して、ウォルマートはそういったメンバー費用は必要ない。これによって、消費者を引き寄せようという考えだ。

翌日配送をめぐる戦い

これまで、ウォルマートやほかのリテーラーたちは、配送オプションに関してAmazonに追いつくことが努力目標だったが、今回の発表で、その差が縮まっていることが明らかになった。たとえば、ウォルマートが無料の2日間配送(35ドル以上)を提供を開始したのは2017年だった。これはAmazonがプライム会員に向けて無料の2日間配送を開始してから12年後だ。

しかし現在では、Amazonと同じタイミングで翌日配送サービスを開始しようとしている。eマーケター(eMarketer)のeコマース・アナリストであるアンドリュー・リップスマン氏は、ウォルマートが「積極的に実験をしようする態度」が、より堅強なロジスティックス・ネットワークの構築に関して非常に重要であった、と指摘する。

「配送インフラストラクチャを構築するにあたって、買収、パートナーシップ、と考えられるすべてのオプションを彼らは試した。そのすべてが成功したわけではないが、こういったコストを実験のために支払うことを厭わなかった。そのおかげで、今日の翌日配送展開というポジションにたどり着いたわけだ。過去2~3年に(こういった投資を)行っていなければ、信頼できる形で翌日配送を実現するなんてことは不可能だったと思う」と、彼は言う。

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最終更新:6/19(水) 7:10
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