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昼の結婚式にタキシード? 知っておきたい2つの基本

6/19(水) 6:02配信

NIKKEI STYLE

《できる男のスタンダード講座》失敗から学ぶ正しいフォーマルの装い(下)

 「結婚式」をイメージしやすい6月。おめでたいイベントですが、招かれると、とたんに「どうしよう」と思うのが服装です。前回「周りから冷たい視線…結婚式お呼ばれのNGスタイル」に引き続き、「できる男」にふさわしい「結婚式のスタイル」と「フォーマル」の考え方について、あらためて一緒に考えていきたいと思います。今回は、そもそもの服装ルールやマナーである「ドレスコード」もふまえて、実際に何を着用すべきかを見ていきましょう。

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■「フォーマル」について知っておきたい、これだけのこと

 前回、結婚式のお呼ばれスタイルの代表的な失敗例として次の5つをあげました。

1.格式の高い場所で、やたらカラフル&ファッショナブルなオシャレ
2.実はカジュアルアイテムなのに知らずに着用
3.アニマル革、カジュアル革の小物使い
4.タキシード、いつでも着てよいと勘違い
5.ブラックスーツ、「ただの黒いスーツ」と勘違い

 このうち1~3についてはすでに詳しく解説しましたので、4、5について見ていきましょう。

失敗4.タキシード、いつでも着て良いと勘違い

 「フォーマル」は私たちの生活にとっては特別感があり、そうそう頻繁には登場してきません。それにもまして結婚式は、ほぼどこの国でも、もっとも格式が高いとされるフォーマルシーン。ですから、参列の装いはどうすべきか、わかっているようで迷いますよね。多くの人が真っ先に思い浮かべるのは「黒いスーツに白いネクタイ」ではないでしょうか。

 さて、いちばん無難とされる、このスタイル。実は正式なドレスコードとしては、「フォーマル」の範疇(はんちゅう)に入らない、と言ったら驚かれるでしょうか。

 「ドレスコード」とは、服装ルール、マナーですね。日常でもよく使う言葉です。もともとは欧米に伝わる儀式や儀礼、社交などの各フォーマルシーンで、どんな服装を身につけるべきかを厳格に決めたルールのことを指していました。

 現代、よく口にされる「ドレスコード」は、日常シーンまで広範囲に含む意味に使われますが、広範囲になったのは、フォーマルシーンから徐々に人々の生活の変化に合わせて、派生したものと言えるでしょう。特定のコミュニティー内で独自に作ったものもありますが、本来はフォーマルがベースになっています。ですから、欧米の宗教的な伝統、儀礼や儀式などの文化が根底にあります。しかし、日ごろ洋服を着ている私たち日本人にとっても、洋服国で生まれた洋服のルールとして尊重すべきルールです。ある程度理解しておきたいものです。

 その「洋服国のドレスコード」で、「黒いスーツに白いネクタイ」は厳密にはフォーマルウエア(礼装)ではなく、「インフォーマルウェア(礼装でない服装)」です。だから良くないということではありません。少なくとも日本では十分に祝意や敬意が伝わるスタイルです。しかし、グローバルに通用する本来の「フォーマルウエア」は別にあります。ぜひ知っておいてください。

 真のフォーマルウエアのルールにはまず基本の2つがあります。ひとつは「フォーマル(正礼装)か、セミフォーマル(準礼装)を身につける」ということ、もう一つは「日中と夜のスタイルを厳密に分ける」ということです。この2つのルールの掛け合わせ(フォーマル・セミフォーマル×昼・夜)で、まず男性フォーマルウエアに単純に考えて4種類あることがわかります。(1)正礼装・夜 (2)正礼装・昼 (3)準礼装・夜 (4)準礼装・昼――です。

 (1)正礼装・夜は「燕尾(えんび)服」。このドレスコードで有名なのは、ノーベル賞の授賞式とディナーですね。皆が正礼装で集う様は荘厳で、賞の権威や伝統、人々の栄光や功績を感じさせてくれます。

 (3)準礼装・夜は「タキシード」。先日トランプ大統領が来日したときの歓迎宮中晩さん会はタキシードでしたね。歓迎と敬意という心情を表しながらも、親しみのあるフランクな雰囲気をつくりたくて「準礼装」にされたのでしょうか。

 対して、(2)正礼装・昼は「モーニング」。新郎新婦のお父様がよく身につけられます。後ろにテールがついた上着と縞ズボン(コールパンツとも呼ばれます)のスタイルです。内閣組閣のときの認証式に男性閣僚の服装でもありますね。

 そして(4)準礼装・昼は「ディレクターズスーツ」。やや長い上着と同じくコールパンツの組み合わせです。あまりなじみがないかもしれませんが、新郎新婦の兄弟などの家族、媒酌人や仲人、直接の上司などの「両親ではないが、ちょっと立場が特別な人」は、昼間の結婚式ではこれを身につけることが多いです。

 夜にモーニングやディレクターズスーツを着るのは間違い、昼間から燕尾服やタキシードを着るのは間違い、ということになります。

 さすがに日本では新郎以外のゲストが燕尾服を着用するような機会はまずないと思いますが、タキシードはあらたまったオシャレな雰囲気から、最近愛用する人が増えていますので、「夜」の礼装というのは覚えておいてください。

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最終更新:6/19(水) 6:02
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