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「足のつり」には、女性ホルモンの減少が少なからず影響している?

6/19(水) 12:06配信

OurAge

足がつる原因は人それぞれ。どんな状態だとつりやすくなるのか、西洋医学と東洋医学ではアプローチの違いがある。今回は、西洋医学の立場から、産婦人科専門医・婦人科スポーツ医の高尾美穂さんに話をうかがった。

「足がつる原因はさまざまですが、女性ホルモンのエストロゲンの減少が少なからず影響しています」と高尾先生。エストロゲンの第一の役割は生殖活動だが、実はもうひとつ重要な役割がある。それは私たちの体中のあらゆる器官をスムーズに機能させ、若さを保つ働きだ。

「全身の多くの器官にはエストロゲン受容体があり、もちろん筋肉にもあります。このエストロゲン受容体がエストロゲンと結びつくことで、筋肉の細胞は増殖します」

つまり、エストロゲンの減少が筋肉を減少させるということ。それが、間接的に足のつりにもかかわるのだ。エストロゲンの減少を緩やかにして、足のつりを改善するためにも、バランスのよい食事、質のよい睡眠、適度な運動を心がけよう。

その他に高尾先生は5つの原因を上げてくれた。
●末端の血流が減少して、足先が冷えている
血液は温かな熱を持って体の隅々まで循環しており、足先が特別に冷えることはないが、足先への血流が減少すると、末梢は冷えやすくなり、筋肉が緊張して足がつりやすい状態に。収縮して細くなった末梢の血管をよみがえらせ、筋肉の緊張を予防するためにも、足元を温めることが大切。

●筋肉疲労を起こしたとき
40代以降は運動のしすぎはNG。自分のペースで継続的に運動しているのなら問題ないが、日頃あまり運動しない人がいきなり頑張りすぎると、筋肉が疲労して痙攣を起こす心配が。1年に1回だけ長距離マラソンをするのは、筋肉を痛めることになりかねない。運動不足だからと、いきなり激しい運動をしないで、まずは足のストレッチから始めよう。

●血液中の電解質のバランスが乱れたとき
血液中には電解質と呼ばれるミネラルイオンが含まれ、カルシウム、ナトリウム、カリウムが筋肉の動きを調節している。特に骨格を動かす骨格筋の収縮にかかわるのがカルシウム。汗をかいて電解質のバランスが乱れると、カルシウムの濃度が上がりすぎたり下がりすぎたりして、筋肉の異常収縮を引き起こすことがある。電解質のバランスを整えるにはスポーツ飲料がおすすめ。

●加齢とともに筋肉量が減少すると、足がつりやすい傾向に
ふくらはぎをはじめとした骨格筋の細胞内にはエストロゲン受容体があり、エストロゲンと結びつくことで筋肉が作られる仕組みがある。加齢とともに筋肉が痩せる背景には、エストロゲンの減少も影響している。適度な運動で筋力をキープして。

●就寝中、つま先が“尖足位(せんそくい)” に なるとつりやすい
就寝中は汗をかいて電解質のバランスが乱れがちだが、特に仰向けで寝ているときにつりやすくなる人が多いもの。これは、布団の重みで足の甲のあたりが伸びて、つま先立ちするような“尖足位”になりやすいため。足の甲が伸びるとふくらはぎの筋肉が収縮するため、つりやすくなる。横向きで寝るといい。

心あたりのある原因はあっただろうか?ある場合はなるべく原因から排除して、足のつりを防ごう。

イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵

最終更新:6/19(水) 12:06
OurAge

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