ここから本文です

「信頼の力」得た福島・磐城高ラグビー部 AI開発のプリファード創業者

6/19(水) 6:11配信

NIKKEI STYLE

《連載》リーダーの母校 岡野原大輔・プリファードネットワークス副社長(下)

自動車やロボット、医療など、多岐にわたる分野で技術力を発揮している人工知能(AI)開発のプリファードネットワークス(PFN、東京・千代田)。創業メンバーの1人で副社長の岡野原大輔氏(37)は、地元の名門、福島県立磐城高校(いわき市)でラグビーに打ち込んだ。ここで身につけた、お互いの信頼の上に構築するチームワークの力は、大学の同級生らと立ち上げたPFNでも存分に生かされている。

高校生活の中心は、部活のラグビー。練習に明け暮れた。

高校入学直前の中3の冬、テレビで大学ラグビーの試合を見て面白そうだと思ったのが入部のきっかけです。特に、明治大学の田中(澄憲)主将(現・明大ラグビー部監督)が印象に残っています。中学時代にやっていた陸上の短距離は個人競技だったので、チーム競技もやってみたかったというのもありました。野球やサッカーと違い、ラグビーは高校から始める人がほとんどなので入りやすかったですし。

ポジションは、当時足が速かったので、パスをもらってトライしたり、相手がキックしたボールを処理したりするウイングです。逆に言うと、あんまり他が上手じゃなくても何とかなる(笑)。練習はかなりきつくて、最初は十数人いたのが、夏合宿のころには5人に減っていました。自分自身は難しいルールなどをどんどん覚えていく過程がおもしろくて、きつい練習でも続けられました。

一番大変だったのは、1年生の夏合宿の直前、肉離れを起こしたときです。肉離れは結局3回ぐらいやったんですけど、このときは2カ月ぐらい練習できず辛かったですね。水くみとか、手伝いをするだけで、練習したくてもできない。2カ月も棒に振るなんて、と悩みました。でも、後から振り返ってみると、これが一番いい経験だったかもしれない。その後、調子がいいときこそ大事に思ってしっかり練習しなきゃいけない、と身に染みて感じましたから。ケガがあったからこそ、これをバネに練習や試合に身が入ったというのはあると思います。おかげで2年生からはけっこううまくプレーできるようになりました。

チームプレーの難しさは、コミュニケーションをどうやってとるか、ということです。サッカーなどもそうだと思いますが、意識をどう合わせるかがすごく大切で、例えば「こっちに敵が1人多いぞ」とか、「あっちが危ないぞ」とか、周りの状況を見つつ自分の状況を常に伝えないといけない。

(ラグビーは)観戦している人からはどこからボールが出てくるか分かりづらいかもしれませんが、やっている方はかなり把握していて、次の次ぐらいまでの動きをどうするかだいたい合意ができているんです。それも、最初のうちはサインを出して事前に動きを決めるサインプレーなんですけど、だんだんうまくなってくると、サインを出さなくてもみんな以心伝心で動けるようになる。そういう面白さがあります。

1/3ページ

最終更新:6/19(水) 6:11
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事