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シビック タイプRの魅力は、なぜ色褪せないのか?(公道試乗記)

6/19(水) 20:37配信

GQ JAPAN

ホンダのグローバル・カー「シビック」の、ハイパフォーマンス・モデル「タイプR」に試乗した。はたして、小川フミオが「次期愛車としてもアリかもしれない……」と、思ったほど魅力的だった理由とは?

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2.0リッター直4ターボ+FF

「シビック タイプR」は、とても賞味期限の長いクルマであると思う。2017年9月に登場した現行モデルを、2019年6月に乗っても、ほぼ2年の歳月が過ぎたといえ、錆びついたりしていない。最高のスポーツモデルの1台である。

「当初よりシビック タイプR(以下、タイプR)を見据えて(シビック全体の)プラットフォームを開発した」と、ホンダが語るとおり、今回のタイプRはかなり気合いが入っている。たしか、「やるべきことはすべてやった」と開発陣は語っていたはずだ。

専用に開発した2.0リッター直列4気筒VTECターボエンジンをフロントに搭載し、6段マニュアル・トランスミッションを介して前輪を駆動する。最高出力235kW(320ps)、最大トルク400Nmのこのパワートレーンの”味わい”はすばらしい。

タイプRでなにより感心するのは、めちゃめちゃ速いが、とても運転しやすい点だ。トルクバンドは2500rpm~4500rpmと、下のほうの回転域から広くとられているため、柔軟なエンジンなのだ。

発進のとき、アクセルペダルを踏まずにクラッチをつないでもいっさいのジャダーがなく、スっと前に出る。やや高めかな、と、懸念しながらシフトアップを急いでも、トルク不足によって苦しげに加速するような場面もない。

サっとクラッチをつないで発進し、そこからアクセルペダルを踏み込むと、ものすごいいきおいで加速する。シフトフィールは確実で、かつフライホイールの重さも絶妙だから、トルク不足でもたつくような場面はほぼない。ギアのポジションに関係なく、たっぷりしたエンジンパワーを味わえるのだ。

誰もが運転しやすい6MT

マニュアル・トランスミッションのクルマに久しぶりに乗るというひとでも、タイプRは寛容に受け入れる。操作感が確実なシフターはじつに気持よく、昔の勘をたぐりよせながら、タイプRを(最初はおっかなびっくり)走らせても、まったく困らないはずだ。

シフトアップに慣れたら、シフトダウンに挑戦する楽しみもある。さきのフライホイールのところで触れたように、軽くしてエンジンの吹け上がりばかり重視するような設定ではないので、多少ギアを落とすのにモタモタする場面があっても、タイプRは涼しい顔で、シフトダウンを受け入れてくれる。

ポンっとニュートラル・ポジションにギアを1度入れ、間髪いれずに下のゲートにレバーを送り込む……そのリズムさえつかめば、もうその時点でタイプRのとりこになるはずだ。

あいにくアクセルペダルとブレーキペダルの位置が、少し離れぎみなのが難かもしれない。コーナーの手前でブレーキングしながら、クラッチペダルを踏み、同時にかかとでアクセルペダルを踏んでエンジン回転を合わせ、クラッチをつなぐという、いわゆる“ヒール・アンド・トー”にはやや慣れが必要だ。

ヒール・アンド・トーをうまくするには、足首を強めに曲げ、そしてかかとを奥まで押し込んでアクセルペダルを踏む必要がある。それでも、この動作を繰り返し、いずれ無理なく出来るようになったら、最高にいい気分だ。

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最終更新:6/19(水) 20:37
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