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三浦瑠麗さんの著書から考えた「当事者発信」の意味

6/19(水) 14:30配信

webマガジン mi-mollet

三浦瑠麗さんの『孤独の意味も、女であることの味わいも』を読み、しばらく衝撃で頭がぼうっとしていました。 

三浦さんとはTV番組「ニッポンのジレンマ」「朝まで生テレビ」などに出演した時に何度かお話をしたことがあり、先輩女性としてあたたかく接してくれる愛の深さのようなものと、世の中への諦念とも受け取れる一種の割り切り、それでも前向きに議論を止めない姿勢に、何か不思議な感覚を覚えました。この本を読んで、その発言や表情、なぜこの人の言うことに説得力があったのか、心惹かれるものがあったのかに納得がいきました。

内容についてはそれぞれに読んでもらうとして、この本を読んで、「三浦さんのこと知らなくても、ぜひ読んでほしい」と、友人に勝手に宣伝してまわっていた私。すると何人かの親しいママ友が、早速お勧めしたその日のうちにKindleで読了してくれました。その中に、自分で起業していて端からはどう見てもスーパーでスペシャルな女性がいるのですが、彼女とこの本について話していた時、「私、のうのうと生きてきたわ」「なんだか自分が薄っぺらく思えてくる」というつぶやきが思わず双方からこぼれました。

この本は多くの女性を救う一方で、このように思わせる効果も間違いなくあると思います。就職活動のときの面談で履歴書をちらっと見た後に言われたこんな質問を思い出しました。
「東京出身で国立高校から東大現役合格? 君さ、挫折とかしたことないでしょ」
学校名だけが人生の成功なのかと、その時は内心反発したものの、確かに、今三浦さんの本と照らしてみれば私の人生に大きな事件はなく、乗り越えた谷も圧倒的に少なかったことは間違いありません。

でも、傷の多さや、生きづらさの深さ、経験の量を比べる必要はない、とすぐに思いなおしました。誰かのほうがより深い意味での当事者である、というふうに「当事者性」の争いをすることには意味がない。そして誰であれどんな経験であれ、当事者が語ることにやはり説得力はあるのだ、とも。

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最終更新:6/19(水) 14:30
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