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客室数急増!それでも「国内ホテル」が供給過剰にならない理由

6/19(水) 17:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、特別レポート「2021年のホテルマーケット展望」から抜粋し、国内のホテルマーケットの現状と今後の展望を見ていきます。※ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービス会社のシービーアールイー株式会社(CBRE)。本連載では、そのリサーチ部門が世界の不動産市場の最新情報をお伝えします。

訪日外国人数増加…全国でホテルの新規開業が続く

【インバウンド需要拡大のなかで浮上するホテル開発計画】

2018年の訪日外客数は3,119万人と、初めて年間3,000万人の大台に乗った(図表1)。海外からの訪客数が3,000万人超の国は、世界でも10カ国程度、アジア・パシフィック地域では、中国、タイに次いで日本が3カ国目になる。増加率は対前年比+8.7%で、2016年から続いた20%前後の増加率と比べると鈍化したが、2018年は日本各地で豪雪、豪雨、台風、地震の災害に見舞われたことを考えれば、なお順調なペースで増加していると言えるだろう。ここに2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピックといった国際的祭典による観光客数の上積みが加われば、2020年の政府目標である訪日外客数4,000万人の達成が見えてくる。

訪日外客数の増加を受け、外国人宿泊需要も増加している。2018年の外国人延べ宿泊者数*1は対前年比11.2%増(約900万人泊増)の8,859万人泊。一方、日本人は海外への旅行が増加したこともあり、日本国内での延べ宿泊者数は対前年比2.2%減(約900万人泊減)の4.2億人泊。国内での日本人宿泊需要の減少分を、ほぼ外国人宿泊需要の増加分で埋め戻す結果となった(図表2)。

*1 延べ宿泊者数:各日の宿泊者数を足し合わせた数。仮に二人組の旅行者が7日間宿泊した場合は、2人×7日=14人となる。

こうしたインバウンド需要の拡大が一時的なものではなく、今後も継続して見込まれることを背景に、各地でホテルの開業が相次いでいる。主要9都市における2019~2021年開業予定のホテルの開発計画も、この1年の間に公表ベースで約3万室から2.5倍の約8万室に増加した。改めて主要9都市で2019年から2021年に供給される客室数を集計した結果、2018年末時点の既存ストックの24%に相当する見込みである。既存ストックに対する供給客室数の割合を都市別に見ると、京都が最も高い51%、次いで大阪の32%、東京が24%と続く結果となった(図表3)。供給のインパクトが最も大きい京都は、賃貸オフィスの貸室総面積が2010年末時点との比較で唯一減少している都市でもある。オフィスからホテルへの建て替えといった、他用途からの建て替えも進んでいる。

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最終更新:6/19(水) 17:00
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