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死闘制した日体大柏が33年ぶりの全国出場 2強撃破に指揮官「想定以上の力出た」

6/19(水) 21:11配信

THE ANSWER

高校総体男子サッカー千葉予選決勝

 死線をくぐり抜け、ついに全国最激戦区を勝ち抜いた。南部九州総体2019(インターハイ)の男子サッカー千葉県大会は、19日に決勝戦を行い、日体大柏が延長戦の末に4-3で流経大柏を破り、柏日体の名称(2016年度より現校名)を用いていた1986年以来、33年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。

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 日体大柏は、後半終了間際にFW長崎陸(3年)がPKを決めて3-3の同点に追いつき、敗戦寸前から試合をひっくり返した。延長戦の終了間際、ロングスローの空中戦に競り勝った長崎がゴール前にボールを落とし、MF関戸秀斗(2年)が2度シュート。2本目のシュートが枠を外れようとしたところを長崎が豪快に左足でゴールへたたき込むと、試合は再開する間もなくタイムアップ。劇的な結末となった。

 後半23分の途中出場で2得点を挙げ、試合終了後に嬉し涙を流す応援団にもみくちゃにされながら祝福を受けた長崎は「絶対に点を取ってやろうと思っていた。一番感謝しているのは、応援団。試合に出られずに悔しい気持ちの選手も1回戦から全力で応援してくれたし、サッカー部じゃない人も応援に来てくれた。恩返しをしたいと思っていたので、一番に応援席に行った」と笑顔を見せた。

 相手の流経大柏は、全国高校選手権で2年連続準優勝の強豪だ。日体大柏は、守備に人数を多く割く布陣を採用したが、前半10分にGKのクリアボールが目の前の相手に当たってしまうミスから失点。さらに2分後、センタリングからヘディングシュートを決められ、ロースコアに持ち込むプランが早々に崩れた。しかし、10分後に快足FW耕野祥護(3年)が高速ドリブルでカウンターを仕掛け、ラストパスからFW佐藤大斗(3年)が1点を返すと、息を吹き返した。

伊藤主将は2強撃破に手応え「自信を持って挑める。全国でも優勝する」

 後半17分にFKのこぼれ球を佐藤が決めて同点。3点目は流経大柏のFW渡會武蔵(3年)に先に奪われたが、日体大柏は後半終了間際に長崎がPKを獲得。自ら決めて同点に追いつき、ドラマチックな展開に引き込んだ。延長終了間際のラストプレーで長崎が逆転弾を決め、そのままタイムアップを迎えると、日体大柏は選手、メインスタンドの保護者、バックスタンドの応援団が一斉に喜びを爆発させた。

 就任3年目の酒井直樹監督が「こちらの想定以上の力を出してくれた」と驚きを隠さない、会心の逆転勝利だった。日体大柏は、提携先の柏レイソルから指導者が派遣されており、洗練されたゲームメイクを見せる一面を持つが、選手のフィジカル能力を前面に押し出した試合もできる好チーム。それでも全国優勝経験の豊富な市立船橋高校や流経大柏の壁を超えられずにいたが、ついに殻を破った。今季からインターハイ全国大会の出場チーム数が減少し、千葉県も出場枠が2校から1校に減って厳しい条件の下、市立船橋、流経大柏という全国屈指の2強を破った価値は、大きい。

 主将を務めるDF伊藤夕真(3年)は「(2強に勝てたことは)誇り。自信を持って挑める。でも、全国大会で負けたら意味がない。全国でも優勝する」と最激戦区である千葉県の代表としての自負を示した。インターハイ男子サッカーの全国大会は、7月26日から8月1日まで、沖縄県で行われる。

平野 貴也 / Takaya Hirano

最終更新:6/19(水) 21:11
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