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南野、香川に食い込めるか 18歳MF久保建英がA代表初先発のトップ下で示した可能性

6/19(水) 8:40配信

Football ZONE web

股抜きや2人抜きなど個の力を発揮「チームが劣勢の時、たまにリミッターが外れる」

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間17日に行われたコパ・アメリカ(南米選手権)のグループリーグ初戦でFIFAランキング16位のチリ代表に0-4と大敗を喫した。地力の差を見せつけられたなかで、A代表初先発でトップ下に入ったMF久保建英(FC東京→レアル・マドリード)は南米の強豪相手に対等のプレーを披露。18歳のレフティーは、“従来のA代表”においても、MF南野拓実(ザルツブルク)やMF香川真司(ベジクタシュ)らとの競争に割って入らんばかりの勢いを見せた。

【動画】決定機逸で悔しさ露わ! A代表初先発の18歳久保建英、チリ戦で華麗な2人抜きドリブルも…両手でピッチを叩いて“感情爆発”の瞬間

 今回、森保監督は東京五輪世代を18人選出しており、U-22日本代表が立ち上げ当初からメインシステムとしてきた3バックの採用が濃厚視されていた。しかし、チリ戦では「A代表でやっている形」(森保監督)である4-2-3-1でゲームをスタート。6人がA代表デビュー戦となったなか、トップ下で攻撃のタクトを託されたのが久保だった。

 前半12分、セリエAのボローニャでプレーするチリMFエリック・プルガルを股抜きドリブルで置き去りにして会場を沸かすと、後半途中からボールタッチが増えて再び脅威を与え始める。特に、0-2で迎えた後半20分のプレーは鮮烈だった。相手ペナルティーエリア手前でボールを持った久保は、MF中山雄太(PECズヴォレ)とのパス交換からエリア内に侵入。切れ味鋭いドリブルで相手2人をかわして左足シュートを放ったが、強烈な一撃はサイドネットを外から揺らす形となり、直後には両手でピッチを叩いて感情を爆発させた。

 序盤はチリの激しいチャージに弾き飛ばされてピッチに打ち付けられる場面も多かったが、後半は倒される回数も減り、テクニックを生かした仕掛けでチーム一番の輝きを放った。久保は、「チームが劣勢の時、たまにリミッターが外れるじゃないですけど、何も考えずにするすると抜けることがある」と振り返っている。

チリ戦は無得点も指揮官は「相手の守備を混乱させるだけのプレーをしてくれた」と評価

 A代表デビューとなった6月9日のエルサルバドル戦(2-0)に続いて4-2-3-1システムのトップ下に入っており、森保監督は2列目中央での起用をベースとしていることが窺える。“コパ・アメリカ仕様”ではなく、招集制限のない従来のベストメンバーで考えれば、今後は南野や長年「10番」を背負ってきた香川とポジションを争うことになる。

 トップ下1番手の南野は、森保ジャパン発足以降で通算15試合5ゴールを記録。エースFW大迫勇也(ブレーメン)の背後から飛び出すセカンドストライカーのスタイルで、MF中島翔哉(アル・ドゥハイル)、MF堂安律(フローニンゲン)とともに攻撃を牽引してきた。香川は周囲と連動しながら敵陣にアタックする形を得意としている。

 一方、久保がチリ戦で示したのは個で打開する力だ。もちろん、南野も打開力を備えているが、相手が警戒するなかでも状況を変えられるテクニックは、南野以上と言えるかもしれない。また中山とのワンツーから2人抜きを決めた場面に象徴されるように、連携プレーにも優れているためチャンスメークに関してはより選択肢が多い。

 南野、香川、久保の3人はタイプが異なり、対戦相手や戦術との関係もあるため一概には比較できないが、まだA代表での実績2試合の久保が世界の舞台でも通用すると証明したことは間違いない。森保監督はチリ戦後の記者会見で、久保をこのように評している。

「久保については、今日得点を奪うことも絡むこともできなかったですが、相手の守備を混乱させるだけのプレーをしてくれた。これを継続して、さらにレベルアップした姿を次の試合で見せて欲しいと思います」

 スペインの名門レアルへの電撃移籍が決まり、世界の注目度も増す18歳久保が、トップ下争いに高らかに名乗りを上げた。

Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

最終更新:6/19(水) 8:40
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