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AIもゴミも仮設住宅も、投資テーマになる

6/19(水) 5:20配信

東洋経済オンライン

金銭的なリターンだけでなく、社会や環境へポジティブな影響を与えることを意図した「インパクト投資」。2018年度の日本における市場規模は約3440億円で、2017年度の718億円から5倍近くも成長した(Global Social Impact Investment Steering Group国内諮問委員会調べ)。
インパクト投資では、金融機関や財団、ベンチャーキャピタル(VC)などが資金提供することが多い。が、個人でインパクト投資に特化したファンドを立ち上げたのが、キム・ムイ(金武偉)氏だ。外資系証券会社勤務やアメリカでの弁護士経験を経て、ユニゾン・キャピタルやベンチャー経営に携わり、2018年に「ミッション・キャピタル」を設立。ちなみにキム・ムイ氏は、あの『最強の働き方』『一流の育て方』著者、ムーギー・キム氏の実の弟でもある。

【写真】これがムーギー・キム氏の実弟の素顔

絵に描いたようなエリート街道を歩んできたキム・ムイ氏だが、第1号ファンドの立ち上げまでには涙ぐましい努力と、泥臭い仕事の数々があった。

■まずは“恩を売ること”から始めた

 ──2月、自動運転ベンチャーのZMP社と遺伝子ベンチャーのジェノプラン社に、約1億円ずつ投資しました。

 ミッション・キャピタルを立ち上げたのが2018年8月。トラックレコード(運営実績)のない無名の第1号ファンドを立ち上げるにあたり、まずは投資先を見つけることから始めました。でもお金が集まっていない状態でデューデリジェンス(資産査定)をし、社長にインタビューさせてもらうのは、本当に大変だった。まずは信頼してもらうために、投資候補先でタダ働きするなど恩を売ることから始めました。

 ──タダ働きですか? 

 ジェノプランは昨年夏、ソフトバンクベンチャーズやサムスン電子系の投資会社などから、13億円を調達しています。プレスリリースを見た僕は、すぐにCEOのブライアン氏につないでくれる人に連絡し、韓国ソウルへ会いに行って「1億円投資したい」と申し出た。即座に断られたけど、どうやら僕に会ってくれたのは、日本市場開拓を手伝ってくれる人と勘違いしているようでした。

 だから僕が「日本で何をしたいの?」と聞くと、(向こうから)「保険会社や保険代理店と手を組んで、遺伝子情報に基づいた医療保険販促ビジネスをしたい」と相談されました。

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最終更新:6/19(水) 5:20
東洋経済オンライン

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