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老後資金不足問題で「iDeCo」「つみたてNISA」が注目されるワケ

6/20(木) 15:00配信

マネーポストWEB

 金融庁の「高齢社会における資産形成・管理」の報告書で、年金暮らしの平均的な高齢夫婦の生活費は「毎月5万円の赤字」が続き、65才で定年を迎えた場合、95才時には2000万円が不足する、と指摘され大きな波紋を呼んでいる。

 実際、「人生100年時代」に突入するなか、年金だけでは、老後の豊かな生活は難しい。運用でお金を増やす方法も検討すべきだ。埼玉県に住む主婦、清水さん(仮名、37才)が話す。

「銀行に預けても金利はスズメの涙。かといって、株は私にはハードルが高くて手が出せません。悩んでいた時、息子がすすめてくれたのがイデコ(iDeCo)。毎月、お金を預けるだけでお金が増えて、税金まで安くなるなんて驚きました」

 そんな虫のいい話があるのだろうか。ファイナンシャルプランナーの山中伸枝さんが話す。

「イデコは、自分で老後資産を用意する『私的年金』です。毎月一定額を『掛け金』として金融機関に積み立てて、投資信託などの商品を運用して“じぶん年金”を作ります。長期運用を前提とするため、一度預けたら60才まで引き出せません。老後資金を自分で準備してもらうため、国が肝いりで始めた制度なので、さまざまな優遇措置があります」

 優遇制度は3つ。【1】掛け金が全額所得控除されること、【2】運用益が非課税になること、【3】イデコを受け取る時も税控除を受けられることだ。

「会社員や主婦は月に2万3000円、自営業の人は月に6万8000円までイデコにお金を預ける(拠出)ことができます。たとえば、年収500万円の会社員の夫が月2万3000円、パートで年に127万円の収入がある妻が月2万円を毎月イデコに積み立てた場合でみてみましょう。

 1年分の掛け金は、夫が27.6万円、妻が24万円。これがそれぞれの所得から差し引かれて所得税や住民税が計算されるため、合計年間9万1000円の節税になります(【1】)。

 掛け金で運用して得た利益も、通常約20%の税が課されますが、これもかかりません。この夫婦が20年間イデコをした場合、本来かかっていたはずの税金182万円がまるまる手元に残るのです(【2】)。

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最終更新:6/20(木) 15:00
マネーポストWEB

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