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「算数的思考力」を身に付けるためには、ドラえもんとチコちゃんに学べ!?〈AERA〉

6/21(金) 11:30配信

AERA dot.

 これからますます必要と言われている、思考力。それらは算数を学ぶ上でも身に付けることができると言われています。しかし、そもそも算数の思考力とは、どのような力のことを言うのでしょうか。「AERA with Kids夏号」(朝日新聞出版)では、算数の思考力はどのように身につければよいかについて紹介しています。

*  *  *
 「算数って、そもそも『創造力を育成する教科』なんです。それを実現するのが、『ドラえもんの力』と『チコちゃんの力』。子どもにはこの二つの力を身に付けてほしいと思っています」

 こう語るのは私立小学校現役教師で算数教育が専門の岡部寛之先生です。

「例えば、ドラえもんは、のび太が困っているとき、四次元ポケットから問題解決のアイテムをいろいろ引っ張り出すのですが、そのときに、『のび太君たら、いつもこうなんだから……』と、つぶやきながら何を出そうか考えていることがありますよね。このように今までの経験や知識をつなげながら問題を解決する力が『ドラえもんの力』です」

 これは算数の思考を育むうえでとても大切な力であると岡部先生は言います。

「普段ドリルなど、算数の問題を解くときに、問題が解けたことがゴールになってしまいがちですが、実は大切なのは、問題を解くだけでなく、学んだ知識を次につなげて使っていくこと。この力があれば今までの知識を活用して、次にどんな新しい問題なら解けるのだろうか、という算数の創造力も伸びていくのです。この思考回路は、算数の枠から飛び出して世の中を俯瞰したときに、生活の不具合をどう変えていくのかを考えるときにとても役に立ちますし、これからのAI社会を動かす原動力となる。そういう意味でも、算数の思考力が今、声高に言われているのだと思います」

 もう一つの力「チコちゃん」のほうはどんな力なのでしょうか。

「チコちゃんの方は、『ねえねえ、なんでコレはこうなると思う?』と疑問をもったり、『コレってなんでか知ってる?』という探究心をもったりする力ですね。授業で学んだ算数の公式を、なぜそうなるかを考えたり、ほかの解き方はないかを考えたりすることがそうです。番組ではチコちゃんのキメ台詞『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と一喝されてから解説に入って行きますが、このシーンでいちばん大事なのは、怒られる前の、ゲストが『あれ? なんだっけ?』とぼんやり考えるシーンです。ここに疑問を最大限に生み出す『間』があって、喝を入れられているにもかかわらず、あれこれ考えをめぐらすことや『分かりません!』と言っていい、という環境ができているわけです」

 岡部先生はチコちゃんのような探究心を育むためには、家庭でもこの『間』を作ることが大切と言います。

「子どもがあれこれ考える時間をなるべく作り、結果、『わからない』『失敗しちゃった』となっても許容する。そうすることで、疑問や探究心を持つ芽が育っていくのです」

 お子さんに思考力を付けたいならば、ドラえもんの『似ている場面を思い出して関連付ける力』、そしてチコちゃんの『疑問を持つ力』、この二つ参考にしてみるといいでしょう。

「AERA with Kids」夏号では、岡部先生をはじめ、算数教育のプロが選んだ思考力をはぐくむ算数の教材をたくさん紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

(AERA with Kids編集部/久次律子)

最終更新:6/21(金) 11:30
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