ここから本文です

ヘリテージなダイバーズ、回転ベゼルは外側がいいか内側か。【ロンジン】

6/20(木) 6:06配信

Pen Online

どちらが300m防水かと問えば、両方である。ロンジンのヘリテージシリーズは予想以上に面白いし、期待以上に優れている。ヴィンテージ風ではなく、本物のヴィンテージを自社のアーカイブから発掘。テイストを損なうことなく、スペックだけを刷新する。防水の信頼性を考えればダイバーズウォッチは新品に限るが、ロンジンではそれが、ヒストリックなデザインで手に入る。

「ロンジン スキンダイバー」と「ロンジン レジェンドダイバー」の詳細を見る。

新作の「ロンジン スキンダイバー」は、1959年に発売したロンジン初のダイバーズウォッチの復刻版である。現代では当たり前となっている、逆回転防止ベゼルというダイバーズのアイコンが誕生して間もない時代のモデル。本来ならミュージアムで過去の名品として眺められるはずの文化遺産が、深海レベルの防水性を備えて復活した。しかも自動巻きの機械式ムーブメントは、パワーリザーブが64時間もあるスパルタンな仕様である。粗く仕上げた黒ダイヤル、放射性塗料が灼けたような夜光塗料のカラー、オールドファッションな編み込みテクスチャーのラバーストラップ。過去から見た夢の腕時計は、ノスタルジアを起動する機能を備えてもいるようだ。 
一方、同じロンジンのシリーズにいる好敵手が「ロンジン レジェンドダイバー」である。1960年製、ロンジンのダイバーズの次男坊は、潜水時間測定のためのベゼルを回転フランジに換え、ガラスの内側に収めた。海から数千km離れた都会でも映えるスタイリッシュなダイバーズも、やはり21世紀になって復刻され、ロングセラーとなった。
ミラネーゼ・ブレスレットの流行にも貢献した“ダイバーズらしくない”レジェンドダイバーもまた、防水性能とパワーリザーブはスキンダイバーに伍す。高い能力をもった二卵性双生児のようなヘリテージのダイバーズは、あとは個性だけで選べるのである。

文:並木浩一 写真:宇田川 淳

最終更新:6/20(木) 6:06
Pen Online

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Pen

株式会社CCCメディアハウス

2019年 08月01日号

雑誌『Pen』の公式サイトです。「上質な日常はすぐそこにある」をコンセプトに、ファッションからアート、デザイン、プロダクトまでオリジナルな情報を発信しています。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事