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日本代表がウルグアイ戦で勝ち点を得る戦い方とは? 川島永嗣が説いた初戦の教訓【コパ・アメリカ】

6/20(木) 8:57配信

フットボールチャンネル

日本代表は現地時間20日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)、グループリーグC組第2戦でウルグアイ代表と対戦する。初戦のチリ戦は0-4と大敗に終わったが、チーム最年長のベテラン・川島永嗣はその試合運びについて「もったいなかった」と言う。若き日本代表は、それを教訓としてウルグアイ戦に生かせるのだろうか。(取材・文:元川悦子【ポルトアレグレ】)

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●ウルグアイは「あのときより強い」

 初戦から大量4失点を食らい、厳しい船出となったコパ・アメリカの日本代表。しかし、中2日で迎える現地時間20日の相手・ウルグアイはチリ以上の強豪だ。FIFAランクもチリの16位を上回る8位で、ルイス・スアレスとエディンソン・カバーニという強力2トップも健在。17日のエクアドル戦では2人が揃ってゴールを挙げるなど絶好調と言っていい。

 日本は昨年10月のキリンチャレンジカップでウルグアイに4-3と競り勝っているが、それはあくまでホームゲーム。スアレスも不在で、チームとしてのモチベーションも今回とは全く違っていたはずだ。

「あのときより強いと思って取り組めばいいんじゃないですか。ゲームっていうのはホントに1試合1試合、見方も変わりますし、同じ試合にはならないんで、固定観念とか持たずに入るのがいい」と次戦はスタメン出場の可能性もある安部裕葵も「別物」という心構えで挑んでいくという。

 難敵との一戦に向け、森保一監督率いるチームは18日にチャーター便でポルトアレグレに移動。夜から郊外の練習場でトレーニングを行った。この日はチリ戦に先発した前田大然と原輝綺の2人が負傷のため病院に行き、別調整を強いられた。この段階でケガをしているということは、ウルグアイ戦出場は非常に難しい。特に次戦は本来の1トップに戻るという見方もあった前田の欠場はチームにとってダメージだ。

●チリ戦は「もったいなかった」

 そこで、前回決定機を逃した上田綺世を続けて使うのか、A代表117試合出場50得点の偉大な記録を誇る岡崎慎司を投入するのかは指揮官も判断に迷うはず。4バックを続けるか、3バックに変更するかも考えどころだ。ウルグアイが2トップというのを考えると3バックの方が合理的で、原不在の影響も最小限にとどめられるかもしれない。こういった複数の要素を勘案しながら、次戦の戦い方を決めるのではないか。

 いずれにしても、グループ3位以上を確保し、8強入りのチャンスを広げようと思うなら、チリ戦と同じような戦いをしていてはダメ。猛攻を食らっても耐え忍び、勝ち点1に持ち込むようなしたたかな戦い方が強く求められるのだ。

「仮に1点を取られるのはしょうがないにしても、自分たちがどう耐えるのか、試合の運び方という部分はこの短時間でもやっていかないといけない。チリ戦も1失点目は前半の終わりでしたし、2点目もここで耐えていればというチャンスがある中での失点だった。もったいなかったですね」とワールドカップ3大会を経験している36歳の川島永嗣は若いチームの試合運びの拙さを悔しがった。

 確かに2失点で耐えて久保建英が個の打開からの一撃を決めていたら、最少得失点差で乗り切れて、8強入りの確率は上がっていた。

●意思統一を行うことの重要性

 終盤、出場した安部は「あの展開で失点を気にして試合なんて入んないですし、取りに行かないと。リーグ戦なんで失点を重ねるのはよくないですけど、まずは引き分けに、そして勝ち越せるチャンスがあれば勝ち越す、まずは引き分けにするために勝ち点を1でも取るための考え方でした」と語っていて、リスクを冒して攻めに出ることを優先したという。

 ただ、チームとして2失点にとどめつつ、1点2点を狙っていくという賢い戦い方ができていたら、現状は変わっていた可能性もある。「行くべきか、引くべきか」という意思統一をしっかり行うことの重要性を若いチームは改めて認識すべきだ。それを気づかせてくれた川島の発言は重い。

 ポルトアレグレがウルグアイに近いブラジル南部の町ということで、20日のゲームにはウルグアイサポーターが大挙して訪れるという情報もある。となれば、日本はサンパウロ・モルンビースタジアムでのチリ戦以上の完全アウェー状態を強いられる。

 精神的重圧を受ける中、冷静な判断力を求められる試合になるだけに、ここは国際経験豊富なメンバーの力が重要だ。キャプテン・柴崎岳はもちろんのこと、川島と岡崎というロシアワールドカップ経験者を揃って起用し、ゲームをコントロールしていくことも森保監督は考えるべきだろう。

●チリ戦の教訓を生かすことができるか

 とりわけ、次戦は守備陣の高度な忍耐力が必要だ。スアレスとカバーニの凄さについて、川島は「スキを与えれば、一瞬でゴールを狙ってくるし、そのチャンスを逃さない」と表現した。

 実際、チリのアレクシス・サンチェスやエドゥアルド・バルガスもひと振りで決めてくる冷静さとシュート技術を兼ね備えていた。それを理解したうえで、組織としてどう守っていくか。20歳の守備リーダー・冨安健洋の統率力や牽引力もより重要度を増しそうだ。

「ちょっとの寄せの甘さだったり、押し込まれている中でどれだけしのぎ切れるかっていうところではありましたけど、あれだけ押し込まれると疲労も出てきますし、そこで僕らが耐えきれなかった」とチリ戦後に背番号16は反省していたが、その教訓を生かして寄せや球際の部分を徹底していくことが、勝ち点確保への近道だ。

 平均年齢21歳と大会参加チームの中で2番目に若いだけに、走力や運動量は発揮できるはず。その強みを生かし、今回は簡単に崩されない強固な守備を構築し、賢いゲーム運びのできるチームに変貌してほしいものだ。

(取材・文:元川悦子【ポルトアレグレ】)

【了】

最終更新:6/20(木) 8:57
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