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老後2000万円不足問題で冷静になって考えてみる「で、お一人様の老後はいくら必要?」問題

6/20(木) 17:04配信

Suits-woman.jp

今、巷では「老後2000万円不足」とあちこちで言われ、みんな不安になっています。周囲では、誰の老後がいつからどのように2000万円足りないのかすらわからないといった人も出てきていますし、「とにかく2000万円貯蓄がないとまずいってことでしょう?」みたいな話にもなっています。この「老後に2000万円不足する」という呪いの発端となったのは金融庁が公表した報告書ですが、都市銀行などは、3000万円不足として資産運用計画を提案していたり、テレビに出ている識者には5000万円あっても足りない人は足りない(まあ、当たり前であるけれど)なんて言っている人もいます。

そもそも、この「老後2000万円不足」とは、夫が65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯を「高齢者夫婦無職世帯」と定義して、この世帯の平均的な収入と支出を計算。引き算するとだいたい月額5万5000円くらい足りなくなるので、そのまま30年くらい生きていると、結果的に2000万円は足りない計算になるという話です。

そして、この高齢者夫婦無職世帯の収入の9割を年金とし、月額約19万円で計算されています。

さて。まず年金を約19万円受け取れる人はどんな人でしょうか。

厚生労働省の平成29年度厚生年金保険・国民年金事業の概況では、国民年金の平均支給額は月額約5万5000円です。そして厚生年金は、女性は約10万3000円(男性は16万7000円弱)です。今後、制度の変更などで受け取れる額は減るかもしれませんが、これは目安にはなるでしょう。

現在の制度のままでいくと自分が65歳から受給を希望していくら受け取れるかというのは、日本年金機構の年金ネットにログインして年金見込み額試算をすればわかります。ほぼ国民年金時代の筆者で現状8万円くらいでした。これで、厚生年金を受け取れる男性と世帯になれば、今回のモデルである高齢者夫婦無職世帯となれますが、独身なので、筆者はこの時点で脱落です。非正規雇用者同士の世帯の場合でも、19万円には届きません。ベストはお互いが定年まで会社勤めで厚生年金を払っていたカップルということになります。このケースでは、27万円弱が受給されます。女性の場合、会社員と結婚すれば、そのまま働いても専業主婦になっても今回のモデルケースに該当するといえそうですが、それでも2000万円不足なわけで、何かしらふたりでなんとか稼がないとまずいよね、ということになるでしょう。

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最終更新:6/20(木) 17:04
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