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ストレッチで筋肥大!? ズボラには甘美な響きを裏付ける7つのQ&A

6/20(木) 19:00配信

Tarzan Web

ストレッチで筋肥大が望める!? ズボラにはなんと甘美な響き。果たしてその説は本当なのか。研究する鈴鹿医療科学大学の笹井宣昌准教授を直撃した。

Q1. ストレッチで筋肥大は本当に起こるのですか?

筋肉は大きくしたいが、つらい筋トレは嫌。そんなズボラ君に朗報。ストレッチでも筋肥大は起こるという研究結果が出ている。研究者の話に耳を傾ける前に、まずは復習からスタート!

筋肉は筋線維という細長い細胞(以下、筋細胞)を束ねたもの。筋細胞には筋原線維という収縮装置が詰まっている。筋肥大は筋原線維を作るタンパク質の分解を合成が上回って起こる。筋原線維は、サルコメアというユニットを縦一列に並べたもの。筋肉の収縮はサルコメアが一斉に縮んだ結果だ。

サルコメアが追加されると筋原線維が長くなって柔軟性が高まり、筋原線維が太くなると筋肥大が起こる。筋肥大の引き金には、筋肉に加わる抵抗、収縮を促す電気的刺激、収縮による力学的刺激などがある。それをまとめて一気に起こすのが、筋肉に負荷をかける筋トレだ。

以上で復習は終わり。さてさて、ストレッチはどう筋肉に作用するか。

「ストレッチ中もサルコメア全部がただ伸びるわけではなく、部分的に収縮するものもある。その刺激が筋肥大を促す可能性があります」(鈴鹿医療科学大学の笹井宣昌准教授)

Q2.ストレッチの刺激は、何がどうやって筋肉内に伝えているのですか?

筋肉の肥大=筋肉を作る筋細胞の肥大。ストレッチに筋肥大作用があるなら、筋細胞に「筋肉が伸ばされたから大きくなれ!」とシグナルを伝えるルートがあるはず。先生、それは何?

「その鍵を握るのはコスタメアというタンパク質です」

説明しよう。束ねた筋細胞の間は細胞外基質という組織で満たされている。コスタメアは筋細胞と細胞外基質を貫き、筋肉が伸ばされたという信号を筋細胞一本一本に伝える。

同時にコスタメアは、サルコメアとも連結する。コスタメアのうちでもジストロフィン複合体は、伝わった情報を受け取り、筋合成を促す細胞内のシグナル伝達に関わる。

サルコメアではこの他、コスタメアからの情報を受け取るものにタイチンがある。筋肉を伸ばすと、アクチンとミオシンの重なりが少なくなる。それ以上に伸びすぎてアクチンとミオシンが離れ離れにならないようにブレーキをかけるのがタイチン。

カラダはタンパク質からなるが、タイチンはこれまで知られている最大のタンパク質。普通のタンパク質の50倍程度のサイズがある。このことからタイチンの名はギリシャ神話に登場する巨人タイタンから取られた。

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最終更新:6/20(木) 19:00
Tarzan Web

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