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ゲームの世界で撮る“セルフィー”が、ヴァーチャルとリアルが共存する時代への扉を開く

6/20(木) 12:12配信

WIRED.jp

2018年に発売されたゲーム「スパイダーマン(Marvel’s Spider-Man)」には、プレイヤーがピーター・パーカーのセルフィーを撮れる機能があった。撮影場所によっては、スパイダーマンがピースサインをしたりド派手なジャンプをしたりしているシーンを収めることができる。これはミームの素材になったのはもちろんのこと、ティザー広告としての役割も果たしているようだ(もちろんセルフィー機能は「スパイダーマン」が最初ではない。「ウォッチドッグス2」や「デッドライジング4」にも似た機能があった。ただ欧米で初めて広く世間に認知されたのが「スパイダーマン」だった、という話である)。

急成長する「ソーシャルVR」の世界

仮想と現実が共存する世界への入り口

19年1月下旬に発売された「キングダム ハーツIII」では、セルフィーが単なるオマケ要素ではなくゲームの一部になった。ゲーム内には、主人公ソラがディズニーのワールドで写真を撮ることでクリアできるクエストが多数存在し、ロード画面では作中のディズニーのキャラクターたちの写真とともにInstagramに似た写真アプリが表示される。

ファンはこれを非常に気に入り、インターネットではおなじみの反応が見られた。掲示板「reddit」にはソラのセルフィーを投稿するコミュニティーが生まれ、Twitterにはパロディーツイートが溢れかえった。ユーザーたちは、ゲーム内のセルフィーに寄せた写真を撮るという架空のミッションを、現実世界で楽しんでいるのだ。

しかし、ゲームの世界には、ソラのへんてこなナルシシズムの先を行く機能が登場している。今年2月に「ポケモンGO」の開発チームは、好きなときにボックス内の手持ちポケモンのAR写真を撮影できる機能を発表したのだ。

いっときの流行ではあるが、こうした俗っぽい写真はすべて技術の進化を象徴している。10年以上前、いわゆる「フォトモード」がゲームに実装されるようになってから、プレイヤーはゲームの世界で目にした風景を写真に収められるようになった。次の段階として自らのアヴァターの写真を撮れるようになったのは当然のなりゆきだ。

しかし、ここが終着点ではない。ゲーム内セルフィーはSNSでバズらせるためのつたない手段ではなく、ヴァーチャルとリアルが密接に共存する世界への入り口なのだ。

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最終更新:6/20(木) 12:12
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