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税務調査でどこをチェックしている?「業種別」のポイント

6/20(木) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「5万円以上のレシート」に印紙を貼っているか?

●小売業

・アルバイトの架空人件費

アルバイトの人数が多いため、架空の人件費が含まれていないかどうか確認されます。

・売上割戻し

きちんと計上されているか、直接経営者の収入になっていないか確認されます。

・広告宣伝用費用

広告宣伝用の棚などをもらった場合、いったん資産計上するか、一部費用で落とすか、きちんと認識しているかを確認されます。

・レシートへの印紙貼り付け

5万円以上のレシートに印紙は貼っているか確認されます。

●貿易業

・アンダーバリューによる売上除外

荷物に価格を書く際、安い金額で税関を通していないか。またこれに対応して売上を減らしていないか確認されます。

・海外在庫

海外にある在庫は計上漏れしていないか確認されます。

●不動産業

・土地割合の過大計上

建売の場合、土地の値段の割合を増やして建物の消費税の納税額を減らしていないか。元の金額と実際に販売した金額の資料と整合性がないと隠ぺい仮そうになります。

・仮そう売却による含み損計上

仮そう売却によって含み損を実現させていないか確認されます。

・賃貸用物件の修繕費

修繕費として計上されたうち、資本的支出の部分はないか確認されます。

●飲食業

・アルバイトの架空人件費

アルバイトの人数が多いため、架空の人件費が含まれていないかどうか確認されます。

・売上除外

売上を一部除外していないか確認されます。

・「まかない食」の源泉徴収

まかないが無料の場合、源泉所得税を徴収しているか確認されます。

・バックリベート

仕入れ担当者や経営者が受けたバックリベートは計上されているか確認されます。

外注費と給与の境目は「指揮命令」があるかどうか

税務調査で「外注費」か「給与」かがよく取り沙汰されるのは、消費税にかかわってくるからです。

では、外注費か給与かの境目がどこにあるかというと、まずは「形式基準」をクリアしている必要があります。たとえば契約は請負契約なのか、雇用契約なのか。代替可能性はあるのか。請求書があるのか、ないのか。金額はどちらが算定するか。業務単位なのか時間単位なのか。さまざまな基準がありますので、詳細は[図表1]で確認して総合的に判断してください。

なかでも大切なのは「指揮命令」があるかどうかです。指揮命令がなく、自らで方法を選択する場合は外注費、指揮命令がある場合には給与になります。組織図に名前が書かれていたり、役職などがついていれば指揮命令下にあると判断され、給与です。同様に、会社の名刺を持っているかどうかもポイントになります。

これらを総合的に判断して、それを裏づける資料をどう取っておくかが大切なポイントです。外注費が認められれば消費税を差し引けるメリットもあります。大きな額になりますので、事前対策が重要です。

【税務調査を支援する税理士の会】

田中 久夫 / 加藤 元弘 / 植﨑 茂 / 藤原 重光 / 後藤 勇輝 / 岩澤 信吾 / 中山 隆太郎 /
永井 孝幸 / 前田 吉彦 / 石垣 貴久 / 笠原 伸哉 / 内芝 公輔 / 南村 博二 / 本田 将智

渡邊 勝也

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最終更新:6/20(木) 12:00
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