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はじまりは『さらば宇宙戦艦ヤマト』! アニメージュ創刊号を紐解く

6/20(木) 16:30配信

Animage Plus

アニメ情報誌『アニメージュ』が生まれたのは何と今から41年前の1978年、令和から平成も超えて昭和53年。創刊以来、つねにアニメファンの“観たい”、“知りたい”、“読んでみたい”に応える誌面を目指してきた『アニメージュ』ですが41年前に刊行された創刊号がどんな内容だったか、ご存じですか? 今回は伝説の『アニメージュ』創刊号を紐解いてみましょう。

【関連写真】創刊号の記事写真など(5点)

記念すべき創刊号の表紙を飾ったのは、その年の夏に公開を控えていた『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』でした。
創刊時から『アニメージュ』を知るライター・徳木吉春さんが以前、『アニメージュ』の公式サイトで連載していたコラムによれば、『アニメージュ』という誌名は【ANIME】と【IMAGE】を合体した造語で、初代編集長の故・尾形英夫さんによるネーミング。

銀1色で印刷された大人っぽいヤマトは、イラストレーターの田中愛望さんの描き下ろしでした。ちなみにこの表紙、通常のカラー印刷(赤・青・黄・黒の4色)ではなく、銀色や蛍光ピンクなど計11色も使って印刷されているとのこと。印刷を担当した大日本印刷では、貴重な技術例としてしばらく飾られていたそうです。

たとえば、下地は黒一色に見えますが、よく見ると黒地の上に濃度が違う黒い線でヤマトの線画が刷られています。創刊号の表紙画像自体はわりとよく知られていますが、このデザインのディテールは実物を見ないと気づけないので、意外と知らない人が多いかも?なお、創刊号のページ数は120ページ、定価は580円でした。
                                   
巻頭の口絵には、創刊を記念した業界関係者の記念コメント。巻頭特集は表紙と同じく『さらば宇宙戦艦ヤマト』。続いて1カ月分のTVアニメーションの見どころやあらすじ、設定資料などを掲載した “アニメーションワールド”(現在も1カ月分の放送予定を紹介するコーナーとして存続)、TVシリーズ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の特集などが続きます。

当時から第一線の人気声優だった神谷明さんにスポットをあてた『声優24時』のコーナーは次号から連載企画となり、以降さまざまな声優さんたちを紹介していき、のちの“声優ブーム”へつながるきっかけになったとも言えます。

そのほか、懐かしの名作アニメを紹介する『アンコールアニメ』(第1回は劇場アニメ『太陽の王子 ホルスの大冒険』)、アニメ制作会社を紹介する“プロダクション訪問”(こちらの第1回は東京ムービー=現トムス・エンタテインメント)などのコーナーも掲載。

〈アニメ★カレッジ〉と題したコーナーでは、『おかだえみこ・鈴木伸一のアニメ塾』、望月信夫・伴野孝司構成の『アニメーションの歴史』、『ひおあきらのメカニカルワールド』、『辻真先のちょっとひとこと』、『勝田久の声優入門』の5つの連載コラムがスタート。
『超人ロック』の聖悠紀さんによる連載漫画『黄金の戦士』も掲載されています。

最初に紹介した徳木さんのコラムによれば「(創刊号の)内容と企画ページの発想は、後々のマニア向け映像専門誌のベースになるものでしたが、その方針は、アニメーションの専門家ではなかった編集者の、読者と同じ目線でアニメーションの基礎や面白さを知ろうという姿勢から出たものです」とのこと。その編集方針が功を奏したのか、創刊号の売れ行きはかなり好調だったようです。

こうして、今にいたる『アニメージュ』号の長い航海は順調にスタートしました。

アニメージュプラス 編集部

最終更新:6/20(木) 17:00
Animage Plus

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