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村田諒太「才能が消えていっている」 選手支援サイト挑戦で閉鎖的BOX界に新風を

6/20(木) 20:33配信

THE ANSWER

選手支援サイト「Esporta(エスポルタ)」を開始した村田「一石投じたい」

 ボクシングの前WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が、ボクシング界に変革をもたらす試みを始める。7月12日にエディオンアリーナ大阪で同級王者ロブ・ブラント(米国)と対戦。昨年10月に米ラスベガスで王座を奪われた因縁の相手とのリベンジマッチに向け、7月1日から試合当日までアスリート応援プログラム「Esporta(エスポルタ)」を実施する。

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 エスポルタは特定のアスリートやスポーツチームに対し、ファンが課金して直接支援できる新たな試み。今回は、7月12日に世界戦へ挑む村田に「寄せ書き」サービスを通じて応援メッセージを送れば、参加者は寄せられた応援メッセージと試合中の写真を組み合わせた「メッセージブック」を購入できる。

 今回、村田は「試験段階。自分用のメッセージじゃない」とエスポルタを始めた理由を語る。その背景には、嘆きたくなるボクシング界の現状があるからだった。

「プロボクサーと言っても、主たる収入はアルバイトという選手が多い。結局、年に多くて3回くらい試合をして『それじゃあ、収入が足りない。バイトします』となる。それでバイトに行ったら『こっちの方がいいや。ボクシングでプロやっても儲かんねぇや』って。

 そんなことで才能がどんどん消えていっている。そんな状況を山ほど目の当たりにしてきた。そういった意味でこういうの(エスポルタ)面白いなって、輪が広がって、一人一人の才能が生きればいいなっていうのが願いです」

 2012年ロンドン五輪金メダルからプロで世界王者。日本人唯一の偉業で自分の見える景色も広がった。一ボクサーの枠に収まらず、自分だからこそできることを意識して行動を起こしている。活動が成功すれば、新たな若手の道を作ることになるだろう。

閉鎖的なボクシング界へのメッセージ

「プロボクサーって名ばかり。一石投じたいなと。新しい取り組みは常にしないといけないし、現行の体制やお金が集まるシステムっていうのは、はっきり言って限界に来てますよね。興行も縮小傾向。それに伴ってチケットの売れる数もやっぱり少なくなる。という風になった時に新しい形というと、インターネットとかこういうところだと思う。

 且つ、選手とファンが直接的に繋がれるツールがあるので、うまく繋がっていって、そこにお金が生まれて才能も無駄にしないようになれば。試験段階ですけど、誰かがやらないと始まらない。とりあえずやってみようと。なんでもトライ&エラーだと思う。少し新しい風を吹かせないと、いつまでたってもボクシング界が閉鎖的なところは否めない」

 ボクサーだけでなく、他競技にも広がればスポーツ界全体の活性化に繋がる。集まった資金は選手が競技に専念するための活動費となり、ファンも思い入れを持って選手と繋がることができる。競技費用に困っていない選手でも、社会貢献や慈善活動などに取り入れることも可能だ。ネット全盛の時代だからこそ、村田は選手とファンが繋がって一つの競技を盛り上げていくことを望んでいる。

「ただ応援するだけではなく、こういう形を先駆けてやって認知してもらおうと。試験的にやってみる。例えば、SNS全盛時代なので、この選手を応援しようよってなって、(SNSで)誰かに紹介して、そうやって広がっていけばいいじゃないですか。そういうところに期待を込めながらやってみようかなと」

 第一は試合で勝利を収め、パフォーマンスでファンを喜ばせること。ブラントへの雪辱を優先しながら、自分の役割を果たす。

THE ANSWER編集部・浜田 洋平/ Yohei Hamada

最終更新:6/20(木) 20:33
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