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【独占インタビュー】新素材研究所が初の会場構成。カルティエ大展覧会、今秋開催!

6/21(金) 18:30配信

Casa BRUTUS.com

杉本博司と榊田倫之が主宰する新素材研究所(以下、新素研)が今秋、初めて本格的な展覧会の会場構成を担当することになった。コラボの相手は世界的ジュエラー〈カルティエ〉だ。杉本の現代美術作家としての特色と、「旧素材こそ最も新しい」という新素研のコンセプトを軸に目下準備中のプランの一片を、いち早く独占キャッチしました!

〈カルティエ〉は、過去のアーカイブス保存と分析にも力を入れてきたジュエラーだ。1983年に「カルティエ コレクション」が正式に発足。3,000点を超えるアーカイブス作品を擁した一大コレクションは、宝飾品としての枠組みを超え、人類の芸術文化遺産としても貴重な資料となっている。その価値を広く共有するためにカルティエは1989年から世界各地で展覧会を開催し、日本では過去に1995年、2004年、2009年に開催、4回目となる展覧会が今年10月2日から東京・六本木の〈国立新美術館〉にて行われる。会場構成を手がける新素材研究所の杉本博司と榊田倫之に、その構想について話を聞いた。

Q 美術展の会場構成を本格的に新素研が手がけるのは初めてですね?

はい。もともと2004~05年にパリの〈カルティエ現代美術財団〉で杉本が個展を開いて以来、ブランドとは縁がありました。2~3年前に今回の展覧会企画が決まり、同時に会場構成を新素研でやってほしいという依頼が来ました。

Q 展覧会タイトルの「時の結晶」とは、杉本さんのアイデアですか?

そうです。杉本の写真作品である「海景」や「劇場」シリーズに代表されるように、時間という概念とそれに伴う人間の意識の発生は、アーティスト杉本博司が創作初期から一貫して追求し続けるテーマです。宝石もまた、地中で何億年という壮大な時間をかけて結晶化された鉱物です。動物は宝石に興味を示さず、そこに美しさを見出すのは唯一人間だけなのです。人類は希少な宝石に価値を見出し、神秘を感じ、権力の象徴としました。今回は、奇跡のような宝石の出現から時間をさかのぼって、その原石を地底に探しに行くようなインスタレーションにしたらどうか? と考え、会場構成のコンセプトとしました。また〈江之浦測候所〉の建設で古い石材が多く使われたように、杉本自身が近年、石に対するフェティシズムを深めていまして、そのことも本展へのモチベーションになったかもしれません。

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最終更新:6/21(金) 18:30
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