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【バイクで巡るニッポン絶景道】エメラルドグリーンの海を見よ! 角島大橋[山口県]#モトツー

6/21(金) 5:30配信

WEBヤングマシン

~山口県道276号 角島神田線~

『バイクで巡るニッポン絶景道』シリーズは、ヤングマシンの姉妹誌であるモトツーリング編集長カン吉(神田英俊)が案内人。第17回は、山口県北西部の橋梁だ。特に夏場は独特のエメラルドグリーンになる日本海を眼下に見下ろし、優雅にクルージングを楽しみたい。

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TEXT:Hidetoshi KANDA

これぞキングオブ絶景。南国直線リゾートの日本離れした海の色を楽しもう!

角島大橋は、下関市の日本海側に位置する橋梁だ。全長は1780m、国定公園にも指定されている海士ヶ瀬戸の沖合約1.5kmにある角島と本土を繋いでいる。沖縄本島にある古宇利島大橋が完成するまでは、無料で渡れる離島架橋として日本最長を誇っていたのだ。

以前は、地元周辺の知る人ぞ知る隠れた絶景スポットだったが、SNSやブログ等の普及に伴い知名度は爆発的に拡散。ランキングでは常に上位を保っておりCMシーン等の常連スポットでもある。近年の絶景道ブームの火付け役とも言える定番ポイントの一つだ。現在は、大型観光バスやマイカーの観光客も多く訪れ、半ば観光地化した場所でもある。しかし、そこまでの人気を誇るには、やはり大きな理由があるのだ。

その秘密は海の色。透き通ったアクアグリーンの海は、中国地方の海とは思えない南国感を放っている。写真家が撮影にした“奇跡の一枚”のシーンではなく、訪れた者の殆どがその美しさを体験できる本物の美しさがある。しかも驚く事に、晴天時のみならず場合によっては曇天時も美しいグリーンの海を観賞できる。

元々この海域は日本海の暖流と響灘の寒流海流が出会う場所。海底地形が複雑な上、潮流の大変早い場所難所として恐れられていた海域だった。大潮の際には、周辺海面との落差が実に1mを超す激流が生まれる程。水が淀む事無く常に新鮮でかつ、周辺に流入する河川も無い事から国内屈指の透明度を誇っているのだ。

とにかくそんな説明はさておき、実際に走ってみるとその爽快感は抜群!緩やかにアップダウンする橋上からは、角島とアクアグリーンの水平線が目の前いっぱいに広がる。海面より約18mと、決して膨大な高さの橋ではないにも関わらず、海面スレスレを飛んでいるかの様な飛翔感すら感じられる道なのだ。

また、コーナー線形やダイナミックな高低差に起因しない絶景の為、どんな車種でも同じ爽快感を味わえる事も人気の一つかもしれない。大型車から250ccクラスに乗り換えると、今まで走っていた爽快路がストレスに感じる事もあるだろう。このポイントはそんな心配は皆無。自転車からトレーラーまであらゆる車両が同じ感動を味わえる絶景道なのである。

また、絶景道はハイライトである角島大橋を過ぎても終わらない。角島周囲を巡る道も鄙びた漁村風景が続く情緒抜群の雰囲気。その上、心を洗われるような海の色は相変わらず変わらない。橋で気軽に渡れるにもかかわらず、離島旅感がケタ違いの島なのだ。多くの観光客は角島灯台へ行き引き返すのだが、島内には戦跡遺構や隠れた絶景ポイントも多く点在する。また、地元民が愛用する市場で鮮魚を購入するのもお勧め。宝石のような海で獲れた魚。美味くない訳がないのだ。

狭いながら楽しみが凝縮した角島地域。しかし、ある少々不思議な現象が発生している。中高速コーナーの連続するスカイラン等では、テンションの高まりからどうしてもアクセルを開けてしまいがち。しかし、角島大橋では何故かアクセルが緩んでしまう。実際、橋梁上を走る車両の殆どが、迷惑にならないギリギリ程度の低速走行なのだ。つまり、少しでも長くこの景色を見たいという意識の為か自然と安全運転?になっているのだ。しかし、むしろ脇見運転という意味では危険を誘発しがち(?)な道とも言えるかもしれない。皆様はくれぐれも注意して走行して頂きたい。

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最終更新:6/21(金) 5:30
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