ここから本文です

生誕65周年、ゴジラの顔はこんなに変わってきた(写真15点)

6/21(金) 17:07配信

ニューズウィーク日本版

<現在、ハリウッド版ゴジラの最新作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開されているゴジラだが、1954年に誕生して以来、ゴジラは常にそのスタイルを変化させ続けてきた。時代により移り変わる、その面構えの秘密とは?>

ゴジラの動画を見る

1期:恐怖の怪獣から対決の時代、そしてファミリー路線へ。

最初の着ぐるみは粘土状のゴムを窯で焼いて制作し、口も可動しないものだったが、“勢い“というものは時に奇跡を起こす。製作期間がタイトだった『ゴジラ』は高い撮影技術も相まって、生物を凌駕するが、きわめて生物的な「怪獣」を世界で初めて映像化した。

『ゴジラの逆襲』で再び制作された着ぐるみはラテックス製で口も可動、アンギラスを倒すさまは圧巻。『キングコング対ゴジラ』のゴジラは下半身が太いがこれはキングコングのスタイルと対照的にするための処置。

『モスラ対ゴジラ』でゴジラの顔を統一しようということになり、頭部の石膏型がつくられ、以降着ぐるみが制作された。『怪獣大戦争』『ゴジラの息子』『怪獣総進撃』では同じ石膏型を使用。だがその顔つきは制作時の事情で変わっており、60年代後半のゴジラはファミリー映画の担い手へと立ち位置を変えた。

2期:子ども映画の主役として、スマートに。

子ども向けの短編作品数本を同時上映する興行形態となった70年代前半、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』『ゴジラ対へドラ』『ゴジラ対ガイガン』の3作品で使用されたゴジラは総進撃ゴジラで、そのスマートでヒーロー然とした顔つきは子どもがテレビ発のヒーローに沸く時代のゴジラにはふさわしかったのかもしれない。

73年公開の『ゴジラ対メガロ』にてゴジラは新造形されたが、その着ぐるみは頭部がやや大きめで目が大きく、口横のラインが愛嬌を感じさせる「可愛い」ものであった。このゴジラの変貌の理由は、頭部の石膏型が破損して使用できなかったことと造形チーフが替わったためなのだが、ゴジラを取り巻くムードも影響したのかもしれない。

3期:再び、銀幕のスターとして復活。

『ゴジラ』が終了して9年、復活ムードが世の中に十分に熟成された時、一般映画として『ゴジラ』は世に問われた。再生されたゴジラは恐怖の対象で、そのフォルムも初代ゴジラを現代的にリファインする作業の結果として生まれたものだ。そして映画に出現したゴジラは十分に重量感があり、人類の脅威にふさわしい怪獣となっていた。

ようやく復活したゴジラ映画を展開するにあたり、より生物感あふれるスタイルが検討され、『ゴジラvsビオランテ』にてそのゴジラはデビューした。背びれのバランスも上部に重心を置く力強いもので、以降小さな変更はあったものの、『ゴジラvsデストロイア』までのゴジラはこれを基本にして着ぐるみが制作されている。

1/2ページ

最終更新:6/21(金) 19:20
ニューズウィーク日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事