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「国際分散投資」は時代遅れ?米国株式にだけ投資すべき理由

6/21(金) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「分散投資でリスクヘッジ」は過去の話!?

◆欧州、中国、日本株に分散投資する意味はない

そう考えると、敢えて世界中の株式市場に分散投資する意味が、どのくらいあるのかという疑問が浮かび上がってきます。

投資の教科書には、金科玉条のごとく「分散投資が大事」と書かれています。確かに、国によって経済情勢が異なっていた昔であれば、その通りだったのかも知れません。1987年のブラックマンデーでは、米国の株価回復に時間がかかるなか、日本の株価はいち早く立ち直り、暴落前の水準をあっという間に回復させました。

それは、「米国経済の先行きには不安感が残るけれども、日本は伸び盛りだから安心して投資できる」という判断が働いたからです。つまり米国と日本の株式市場は、あくまでも違う国の株式市場であり、それぞれ国固有の情勢があるのだから、株価の動きも異なるはずだ、という前提のもとに、国際分散投資が有効だと考えられていました。

それが今では、金融のグローバル化が進み、ITによる情報伝達のスピードも格段に速くなりました。地球の裏側で起こった金融不安のニュースが、即座に世界中に伝わり、大勢の投資家が一斉にリスク回避をする時代です。その中で、米国株式市場の存在感が圧倒的な水準にまで高まり、そこで取引している投資家が、米国の株高、株安に応じて、グローバルにポートフォリオのリスク調整を行うようになりました。

実体経済面でも、国境の壁がどんどん下がっています。たとえば米国が製品のアイデアを考え、その製造に必要なパーツや機械を日本や台湾で調達し、人件費の安い中国で製造・出荷して、米国がそれを輸入するというような、グローバル・サプライチェーンが当たり前になっています。これは、米国の好不況が、米国内の問題に留まらず、世界中に波及することを意味します。金融マーケットだけでなく、実体経済についても、米国を中心にして世界の動きが一つになりつつあります。

今、世界経済で起こっている状況を、資産運用に照らして考えると、わざわざ国際分散投資を厳密に行う必要などないのではないか、という考えに達します。つまり、米国にだけ投資しておけば、それで十分、ということなのです。

太田 創

株式会社GCIアセット・マネジメント

投資信託事業グループ

執行役員

チーフ・マーケティング・オフィサー

太田 創

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最終更新:6/21(金) 9:00
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