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ストレス?脳の病気?「めまいの原因」をタイプ別に自己診断

6/21(金) 14:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

耳鼻咽喉科渡辺医院の院長であり、めまい・耳鳴り・片頭痛の治療を行ってきた渡辺繁氏の著書『本当は怖い めまい・耳鳴り』より一部を抜粋し、めまいの原因をタイプ別に解説します。

めまいの危険度チェック!どんなときに起こるのか

皆さんが感じるめまいは、どんなときに起こるものでしょうか。めまいの発作は、特に前触れなくいきなり起こるパターンが最も多いのですが、いつも決まった状況で同じようなめまいが起こるなら、それも自分のめまいがどういうタイプかを見わける目安になることがあります。

朝起きるときにフラッとするというケースは、めまいの中でも、非常に訴える方が多い症状です。また、長時間立ち続ける仕事に就いている人の中には、仕事中、目の前が暗くなったような感じ(眼前暗黒感)がして、急にクラッとすることがあると訴える方もいらっしゃいます。こうしためまいをタイプでいうと、立ちくらみを起こしやすい「起立性調節障害」に当たります。

根を詰めて仕事を続け、強いストレスを感じているときにめまいを起こす人もいます。特に、パソコンを使った作業を続けたときなどに、クラッとするめまいや、頭がふらつく感じがしたという訴えはよく聞きます。

それだけで診断がつくわけではありませんが、目を酷使していると眼精疲労によって「視性めまい」を起こすことがあります。体のバランスには、耳の機能や脳血管の状態だけでなく、目からの視覚情報も関係しているからです。

さらに、特定の動作や状況によって起こるめまいがいくつかあります。めまいの中で最も多いのは、横になったときや寝返りを打ったときにグルグルめまいが起こる「良性発作性頭位めまい症」で、診断やリハビリは必要ですが、危険度の高いものではありません。

女性のめまいは「頭痛」と関係している可能性も

女性に多いめまいとしては、月経中に感じるフワフワするめまいや、閉経後の女性に更年期の症状として表れるめまいもあります。こうした女性のめまいは、貧血やホルモンバランスの問題として片づけられることが多いものです。

しかし、私は女性のめまいの場合には、片頭痛との関連も見落としてはならない要素だと思っています。そこで、女性のめまいを診る場合には、必ず「頭痛がすることはありますか?」とお尋ねするようにしています。

その理由は、長年、耳鼻咽喉科の医師として診療してきた中で、めまいを訴えて来院する女性の患者さんに、相当の割合で「頭痛持ち」の方がいらっしゃることに気づいたからです。

そこで、あらためて頭痛の勉強をし、特に片頭痛にはめまい・耳鳴りを伴うケースが多いということを再認識しました。本来なら、頭痛は耳鼻科だけの領域ではありません。しかし、考えてみると、縦割りの診療科目の中で、「頭痛」を扱う専門は従来あまりはっきりしていなかったのです。

最近でこそ頭痛外来や頭痛専門医が増えてきましたが、頭痛持ちの患者さんにとって、「自分が病院の何科に行けばよいか」は、まだまだわかりにくいのではないかと思います。そして、私のような耳鼻科の医師のところに来ても、「頭痛の相談をするところではないし・・・」ということで、黙っていらっしゃるという図式だったようです。

実際、「頭痛がすることはありますか?」とお尋ねすると、「えっ、どうしてわかったんですか?」という反応をされることが多く、7割前後にのぼります。

患者さんが直接訴えている症状は、めまいや耳鳴りであっても、よく聞くと、「頭痛にもひんぱんに悩まされている」、あるいは「昔ひどい頭痛持ちだった」という方が多いのです。傾向として、比較的若い世代の女性たちだと現役の頭痛持ち、年齢が上になると、今は治まったけれど、かつてよく頭痛に悩まされていて、年を経てめまいに悩まされるようになったというのです。

耳鼻科でめまいといえば、医師はまず良性発作性頭位めまい症やメニエール病などを疑います。しかし、めまいはかなりの頻度で片頭痛と密接につながっており、片頭痛である可能性を無視して治療はできないと認識しています。

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最終更新:6/21(金) 14:00
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