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武豊とルメールがフランスで挑んだ、凱旋門賞より人気の3歳牝馬GIとは。

6/21(金) 7:01配信

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 現地時間6月16日の日曜日、フランスのシャンティイ競馬場でディアヌ賞(GI、3歳牝馬、芝2100m)が行われた。

【写真】凄すぎる外厩。ノーザンファーム天栄の設備がエグい。

 フランスでのレースというと、日本では凱旋門賞(GI、パリロンシャン競馬場、芝2400m)が有名だろう。しかし、現地フランスでの人気はそれを上回るのがこのディアヌ賞なのだ。

 3歳牝馬によるフランスのクラシックレースは1冠目がプールデッセデプーリッシュ。いわゆる日本でいえば桜花賞にあたるレース。そして、2冠目がこのディアヌ賞。つまり、各国のオークスに該当するのがこのレースだ。

過去にはエルメスがスポンサー。

 オークスに該当するレースが凱旋門賞やジョッケクルブ賞(ダービー)よりも人気がある。分かりやすく日本流に置き換えると、有馬記念や日本ダービーよりもオークスの方が人気があるということで、少々不思議な感じがするが、こちらフランスではそれが紛れもない事実なのだ。

 ディアヌ賞は、以前はエルメスがスポンサーとなり、レース当日にはファッションショーが開かれるなど、華やかな開催に一役買っていた。現在、エルメスはスポンサーを降りたものの、その華やかさは何ら変わりない。

 レース前から街中にディアヌ賞のポスターやオブジェが置かれ、レース当日は色鮮やかなドレスと派手な装飾の着いた帽子に身を包んだ女性が数多く見られる。

 また、男性もお洒落なスーツで着飾り、皆、片手にシャンペングラスを持ちながら優雅に観戦している。

 そんな華やかな舞台に、今年はJRA所属のジョッキーが2人、参戦した。

 1人はクリストフ・ルメール騎手。フランス人で元々かの地でジョッキーとなった彼は、今回、フランスの調教師から指名を受けてここにスポット参戦。同レースを過去に3度も勝っている実績が買われて声がかかったのだ。

ルメールと武豊が挑んだ遠征。

 「ディアヌ賞は何度でも勝ちたいレースだし、乗りたいレースです。だから話をもらった時、すぐに遠征を決めました」

 ルメール騎手はそう言う。ジャン・クロード・ルジェ厩舎のカルティエムの手綱を取る。

 そしてもう1人は武豊騎手。

 彼が「凱旋門賞を勝ちたい」と公言し続けているのは周知の事実。これに賛同したキーファーズの松島正昭オーナーがヨーロッパで2戦2勝という3歳牝馬アマレナを購入。フランスで開業する日本人の小林智調教師の下へ預け、まずはこのディアヌ賞に挑むことになった。

 前の週、日本での競馬が終わってすぐにフランス入りした武豊騎手は12日の朝にはシャンティイ地区にあるエーグル調教場の芝コースでアマレナの調教にまたがった。5頭で馬場入りすると、朝靄の中、楽な手応えのまま先頭で駆け抜けたのはアマレナだった。

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最終更新:6/21(金) 7:16
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