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479億円男・トラウト、5試合で12打点と絶好調! ハーパーは月間2割台前半と大型契約の二大スターに明暗

6/22(土) 10:03配信

ベースボールチャンネル

2人のスーパースターの今季は?

 ロサンゼルス・エンゼルスの主砲マイク・トラウト外野手が絶好調を維持している。ここ5試合では驚異の12打点をたたき出すなど上向きで、5月2日(日本時間3日)以来の打率3割台復帰を果たした。一方で、比較対象にたびたびあげられるフィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー外野手は不振にあえいでいる。同様に超大型契約を引っ提げて戦う二大スター外野手に、今季ここまでははっきりと明暗が分かれている。

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好調維持のトラウト

 トラウトは今年3月、エンゼルスと12年総額479億円となる長期契約を結び、北米スポーツ史上最大規模の契約とした。しかし、エンゼルスは大谷翔平投手、アンドレルトン・シモンズ内野手ら主力選手を故障で欠き、トラウト自身も一時は戦列離脱するなど、苦しいチーム状況。相手投手陣のマークを一身に背負ったトラウトは、安定して四球は選ぶものの、打率がやや下降気味だった。

 具体的な数字で言えば、月間打率は4月が.288、5月が.275。主力不在から、四球でつなぐのではなく、決定力が求められる時期には「トラウトにしては物足りない」という声もささやかれた。しかし、大谷が打線に返り咲き、他選手も及第点の成績を残している直近では、トラウト本来の圧倒的な打棒が火を噴いている。

 6月はここまで19試合出場、打率.348、9本塁打、22打点でOPSは驚異の1.309。シーズン通算でも打率.302(ア・リーグ9位)、22本塁打(同2位)、56打点(同1位)、OPS1.117(同1位。2位は.963)と全ランキングを支配する男が戻ってきた。

 特に圧巻だったのは19日(日本時間20日)のトロント・ブルージェイズ戦で、自身キャリア6本目となる満塁本塁打を含む2本塁打、7打点と大爆発した。直近5試合は4本塁打12打点と固め打ちを見せており、さらにここから成績を伸ばしそうな勢いだ。

苦しむハーパーも、守備面は優秀

 トラウトと常に比較され続けてきたもう一人のスターが、フィリーズのハーパーだ。昨オフは壮絶な争奪戦の末、13年約368億円の巨大契約でフィリーズにFA移籍。ジーン・セグーラ内野手、J.T.リアルミュート捕手、アンドリュー・マカッチェン外野手らと並べてフィリーズ大型補強の目玉として注目されてきた。

 しかし、そのハーパーは今季ここまで、思い通りの数字は残せず。スターぞろいの打線の中で、いまいち存在感を発揮しきれずにいるのが現状だ。開幕から通算で打率.243(ナ・リーグ64位)、12本塁打(同37位タイ)、50打点(同11位タイ)、OPS.809(同38位)。打率の割にOPSは高く、最低限の貢献はしているものの、契約の規模から考えると期待外れとされても仕方のない成績だ。

 古巣ワシントン・ナショナルズとの対戦で豪快な本塁打を放ち、フィリーズファンの心を一気に掴むなど、スター性という面ではMLB屈指のものがあるハーパー。しかし、4月は月間OPS.802、5月は.811としてきたものの6月は.688まで下降。月間打率.226、2本塁打、9打点と寂しい数字が並んでいる。

 しかし、従来は、全分野で優等生、”安定感のトラウト”、豪快なホームランのみが売りの”スター性のハーパー”と思われがちだが、守備指標に目を向けるとその傾向が必ずしも正しくないことも事実だ。米データサイト『ファングラフス』によると、アーム(送球による進塁阻止)とレンジ(守備範囲)の二点ではハーパーがトラウトを上回っており、守備面での総合的な貢献度はハーパーに軍配。一つの側面だけでは選手の能力を測りきれないのも、野球の魅力かもしれない。

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:6/22(土) 10:03
ベースボールチャンネル

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