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「年金2,000万円不足問題」の火付け役になった朝日新聞の自殺行為

6/22(土) 6:00配信

文春オンライン

 さっきスポーツ報知を見ていたら、ラサール石井が年金問題で与太話を飛ばす堀江貴文に文句を言っているという素敵なニュースに接し、素晴らしい昼下がりのひとときを送りました。

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 こういうときほど「あっ、共倒れしないかな」って思っちゃいますよね。

本当のことを言うにもタイミングがあるだろう

 それにしても、どうも例の「年金2,000万円不足問題」は将来に不安を覚える多数の日本人の琴線に触れ、年金デモが打たれるなど騒ぎが広がっておるようで、安倍政権も火消しに必死です。何だか大変ですね、ご苦労様であります。

 私も本件については先日本稿で記事にしましたが、いまなお年金についてはテレビ番組でも取り上げられ続け、綺麗に煽られた人々が集まって日比谷公園で年金返せデモをやってまして、まだまだ話は尽きない模様です。将来への不安そのものですからねえ、本件年金の問題は。

 この問題の事実関係や真実についてはさんざん報じられていますし、別段本件報告書で金融庁が何か大変な嘘をついたわけでもありません。単に報告書での試算がほんのり変だぞということと、参議院選挙前に国民が不安に思うであろう老後資金についてこの時期に報告書を書いたことが「不適切だ」として、麻生太郎財務大臣が「報告書は受け取らない」という話にまで発展してしまったわけであります。まあ、何事も本当のことを言うにもタイミングがあるだろうということなんでしょうか。

「人生100年時代」に見るアリとキリギリス問題
文字通り命を削って子孫を残そうと頑張っておるわけです
https://bunshun.jp/articles/-/12113

高齢顧客に金融商品の購入を推進するための報告書

 まとめとしては、千葉市議の櫻井秀夫さんが記事にしているのが一番コンパクトで正鵠を射ていました。逆に言えば、本件はこれ以上でもこれ以下でもないのです。

話題の報告書
http://www.komei.or.jp/km/chibacity-sakurai-hideo/2019/06/16/話題の報告書-2/

 かいつまんで言えば「この報告書は、(年金関連政策の担当省庁である)厚労省が年金生活者の現実について書いた報告書ではなく、金融庁が高齢の顧客に金融商品の購入を推進するための報告書」です。

 そして「モデルとなっているのは夫65歳以上・妻60歳以上の無職で『平均2,484万円の貯蓄』をしている世帯で」あり、「リタイアして旅行や次の新しいスキル・趣味や時間の使い方に挑戦する世代」の「老後の30年間を65歳の時の支出額で単純に掛け算して算出」しているもので、「支出額、そしてそこから算出された『2,000万円』は、明らかに、意図的に水増しした数値と言わざるを得」ないのは、報告書を読めば分かります。櫻井さんの話はごもっともです。

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最終更新:6/22(土) 12:33
文春オンライン

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