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保育の現場が変わる? 五輪選手が教える、異色の“幼児スポーツ教育”挑戦のワケ

6/22(土) 17:03配信

THE ANSWER

「東京児童協会」が陸上アテネ五輪代表・伊藤友広氏と取り組んだ成果

 今、東京から始まった新しい取り組みで保育の現場が変わるかもしれない。「幼児スポーツ教育プロジェクト」――。都内で16の保育園を運営する社会福祉法人「東京児童協会」が、株式会社「CRIACAO(クリアソン)」の協力を得て始めた保育園向けプログラム。「スポーツを通じて子どもたちの可能性を最大化する」をコンセプトに、昨年から始まった異色の試みだ。特筆すべきは、スポーツ界のトップアスリートが実際に保育園で指導を行うということである。

 フットボール、陸上、ラグビー、ダンス、体操、バスケットボールの6競技を日本代表経験者らが年長クラスの子どもに対し、月1回、年12回の指導を行う。スポーツを通じて子どもたちの可能性を最大化するという理念に東京児童協会とクリアソンが共鳴し、昨年からスタートした挑戦。いったい、なぜ「保育とスポーツ」の融合を目指したのか。スポーツが子どもにもたらす価値は何なのか。プロジェクトに関わる4者が座談会を実施し、考えを明かした。

 参加者は、東京児童協会経営戦略室長で今回のプロジェクト事務局長を務める菊地元樹氏、同協会が運営する保育園で園長を務める古澤まどか氏、プロジェクトの企画・運営をサポートするクリアソン代表取締役社長・丸山和大氏、陸上クラスのコーチを務めるアテネ五輪1600メートルリレー4位・伊藤友広氏。前後編に分けて、お届けする。前編は「異色の幼児スポーツ教育プロジェクトに挑戦した理由と成果」について。

 ◇ ◇ ◇

丸山「本日はよろしくお願いします。今回のプロジェクトについて話すにあたり、まずは東京児童協会さんの理念を聞かせてもらえますか」

菊地「教育方針が3つあります。『夢を育む、生きる力を育む、思いやりを育む』です。その中で『生きる力』『思いやり』についてはいろんな活動がありますが、『夢を育む』においていろんな体験をできるようにしてあげたい。その一つとして、今回のスポーツプロジェクトを進めてきました。小さい時に覚えたことは、大人になっても覚えていられるもの。例えば、ラクロスをやったことがない人はラクロスに興味を持ちにくいけど、その半面、小さい時に経験したことは大人になっても残りやすいもの。

 そういう形で、小さな時に様々なスポーツに触れることを大切にしていきたいと思っていました。ただ、丸山さんから『ただスポーツ教室をやるだけなら、どこでもできてしまう』と言われ、うちらしさが欲しくて、誰もが憧れるような一流選手に来てもらうことを思いつきました。子どもたちが憧れる力は強く、その憧れから『〇〇になりたい』という頑張る力が生まれてくる。憧れを持てるような選手が来てくれるスポーツプロジェクトを、様々な競技ができるような形でやりたいと思っていました」

丸山「実際、どんな形のプロジェクトなのかを説明すると、まず16ある園を6グループに分け、月1回を半年間の計6回、6種類のスポーツを用意し、ひと月ずつ回す形で始めました。1種目あたり1~2時間。それぞれの競技の特性と伝えたいメッセージを事前に合わせ、保育園の先生にサポートしてもらいながら、プログラムを実施しました。毎月違う種目が体験できる形でサッカー・フットサル、かけっこ、体操、バスケ、ラグビー、チアリーディングの6種目。実際の現場で見ていて、子どもの反応はどうでしたか?」

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最終更新:6/23(日) 17:07
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