ここから本文です

歯を失う原因1位の歯周病 残せるかの「分岐点」とは

6/23(日) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 歯周病は多くの日本人がかかっている病気だが、「歯を失わない」ためには、十分なケアが必要だ。『やってはいけない歯科治療』著者の岩澤倫彦氏が、歯周病に関する注意点をリポートする。

 * * *
 歯を失う原因1位の歯周病。基本的な治療法は、歯の表面に張り付いた細菌の固まり=バイオフィルム(プラーク)の除去だ。

 しかし、不適切な治療や、間違った情報に翻弄されて歯を失う人が後を絶たない。歯周病治療の第一人者、弘岡秀明氏(スウェーデンデンタルセンター院長)に、その進行状況に応じた注意点を解説してもらった。

●STAGE1 早期の歯周病(歯肉の炎症)
症状:歯肉から時々出血、痛みはない(歯周ポケットの深さ3ミリ以内)

 自覚症状がほとんどないので、定期的に歯科医院に通院していないと発見できない。この段階は、正しい口腔ケアだけで治る。

●STAGE2 軽度の歯周病
症状:頻繁に歯肉から出血、歯を支える骨が溶け始める(歯周ポケットの深さ4~5ミリ)

 日々のブラッシングで、いつも出血するなら、軽度の歯周病を疑う。歯肉縁下(ポケット内)のバイオフィルム除去を歯科医院で受けるだけでなく、患者自身が正しい口腔ケアを身につけることが必要。

●STAGE3 中程度の歯周病
症状:歯が揺れる、頻繁に歯肉から出血、膿、硫黄のような口臭(歯周ポケットの深さ5~6ミリ)

 この段階が歯周病治療の分岐点。ここで正しい治療とセルフケアを行なえば、長期に歯を残すことも可能だ。

 再生療法は一定の効果が見込めるが、適応が限定されており、すべてのケースで使えるわけではない。

●STAGE4 重度の歯周病
症状:歯が大きく揺れる、物が噛めない、膿が常に出ている、歯肉がブヨブヨ。心臓や糖尿病など全身に影響(歯周ポケットの深さ7ミリ以上)

 歯が大きく揺れ、膿が出るなどの自覚症状が現われるが、この段階で治療を開始しても、元には戻らない。

 歯周病の治療だけでなく、歯列矯正や歯の動揺を止める処置なども必要。

 歯周病や、やむなく抜歯をしたあとの治療については、早い段階で手を打ち、日常のケアを改めたほうが、費用は小さく、期間も短くて済む。

※週刊ポスト2019年6月28日号

最終更新:6/23(日) 16:00
NEWS ポストセブン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事