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いきなりSWOT分析はMECEの点では雑?フレームワーク実践

6/23(日) 5:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

※本連載では、公認会計士・米国公認会計士の資格を持ち、数々の企業でコーポレートファイナンスを通じて新たなスキームを構築してきた株式会社H2オーケストレーターCEO、一般社団法人M&Aテック協会代表理事および公認会計士久禮義継事務所代表である久禮義継氏が、新時代に中小企業が生き残るための経営戦略を提案していきます。

戦略検討において有効な「思考のステップ」とは

戦略フレームワークの利用マニュアル「実践編」を解説します。戦略フレームワークに振り回されては本末転倒ですので、事故を起こさないように、しっかりハンドルを握り、丁寧に運転していきましょう。

(1)「木を見て森を見る!」問題の本質を認識することを心がける

よくある間違いが、具体的な問題を把握した際、そのまま具体的な解決策を引き出そうとすることです。拙速なアクションが短期的に効果をあげることはありますが、また同じような問題が発生するケースが多いのです。

ですから、一旦問題を抽象化させて、問題の本因を理解して、本質的な解決策を見出した上で、具体的な解決策を探るというステップを取ることが望ましいです。

これは、戦略検討において非常に重要なポイントとなります。一つ例をあげてみましょう。

舞台はコンビニエンスストアです。

その店舗は、売り上げにも影響が出るほど、万引きに悩まされています。この問題の原因は一見、万引きを見逃してしまう従業員の姿勢や資質に矮小化されがちですが、本質はそこではありません。

そこからまず、「教育の不徹底」という本質的な原因をあぶり出します。その教育のための、従業員の管理マニュアルにこそ、何か不備があるのでは考えます。そこには、効果的な予防策がやはり足りてなかったことが分かり、具体的な解決策として「顧客への声がけ」という項目が加わり、実行されることになりました。

ちなみに、具体的事象から直接導き出された具体的解決策と、上記ステップを踏んだ結果導き出された具体的解決策が同一、ということも起こり得ます。しかし、それはあくまで結果論に過ぎず、冒頭に記載のとおり、このステップを踏んで問題の本質を捉えようとする姿勢が重要なのです。

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最終更新:6/23(日) 5:00
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