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来週(6/24~28)の日経平均株価の予想レンジは2万1100~2万1600円! 来週のG20大阪サミットで実施される「米中首脳会談」の行方に注目しよう

6/23(日) 20:05配信

ダイヤモンド・ザイ

今週の日経平均株価は、薄商いの中でリバウンドするも、
売買代金は依然として低調
 今週(6月17~21日)の日経平均株価は上昇しました。

【詳細画像または表】

 週前半は、米中貿易摩擦による中国経済への悪影響や米国の半導体メーカー・ブロードコムの慎重な決算、さらに中国・ファーウェイの減産報道などから半導体株が弱い値動きをみせ、日経平均株価も2万1000円を割り込む局面もみられました。

 しかし、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性に言及したことに加え、トランプ大統領がG20大阪サミット(主要20カ国・地域首脳会議)で米中首脳会談を開催する意向を示したことが好材料視され、6月19日の日経平均株価は380円を超える上昇を見せました。

 その後も、注目されていたFOMC声明文で、政策金利の判断において「辛抱強くなる」との文言が削除されたことで、利下げ期待から米国市場は堅調な展開となり、日経平均株価のリバウンドにつながりました。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
 ただし、出来高は依然として膨らまず、380円高をみせた6月19日の売買代金でさえも2兆円を辛うじて上回った状態という薄商いが続いています。また、買い需要が一巡した後は、再び“こう着感”の強い相場展開が続いています。

来週もリバウンド基調が続くものの、
積極的な上値追いの流れにはなりづらいと予想
【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万1100円 ~ 2万1600円
 
 来週(6月24~28日)の日経平均株価は不透明要因が多いですが、下がりづらく、リバウンド基調が継続すると見ています。

 まず注目したいのは、週末から開催されるG20大阪サミットでしょう。トランプ大統領が米中首脳会談を開催する意向を示していることもあり、協議継続といった程度ですが、それでも米中関係が改善される期待感から下を売りに行く動きにはなりづらいでしょう。中国と米国の交渉チームは、米中首脳会談の準備のため、6月25日にも大阪で会合を開く見通しと伝えられており、協議進展期待が高まることになりそうです。

 また、トランプ大統領が大統領選再出馬を正式表明してから、わずか1日で献金額が合計2480万ドル(約27億円)に達したと報じられましたが、トランプ大統領の再選を意識した株価対策への期待感も高まっています。日本株への影響は限られているとしても、米株高が意識される中で売りに向かうのは難しいでしょう。

 とは言え、期待のみで上昇するほど現在の市況は良好ではありません。米国の利下げ期待は、米国株にはプラス要因となりますが、日本株にとっては円高基調となるため輸出関連への重石になります。原油相場の上昇についても、米国とイランとの緊張という地政学リスクによるものであり、資源関連の自律反発に留まるでしょう。

 そのため、リバウンド基調が続くものの、積極的な上値追いの流れにはなりづらいと考えます。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
イオレが+49.48%で値上がり率トップ! 
 ここからは、今週、値動きの目立った個別銘柄をみていきましょう。

 今週の値上がり率トップはイオレ(2334)。アドテクノロジーを駆使する「運用型広告」市場が拡大する中で、現時点でそれほど浸透していない人材採用領域での成長期待が高まったようです。これまで緩やかなリバウンドが続いていましたが、今週に入って急騰しました。

 2位のサンオータス(7623)は、2020年4月期の業績予想が好感され、ストップ高を交えての急伸となりました。2019年4月期の営業利益は前期比45.1%減の7300万円でしたが、2020年4月期は2.4倍の1億8000万円と急回復を見込んでいます。カービジネス事業でニューモデルが多く投入されることから、新車・中古車販売における粗利率の改善とメンテナンス部門の稼働率アップによる高収益を目指しているようです。

 3位はソフィアホールディングス(6942)。兵庫県内で調剤薬局6店舗を展開するアルファメディックスを子会社化するとの報道から5月末に急伸し、その後は停滞していましたが、ドラッグストア業界の再編機運が高まる中、買いが集中したようです。

 一方、値下がり率1位はビジョナリーホールディングス(9263)。2019年4月期決算で、連結最終利益が前期比31.2%減の4億9900万円と従来予想の6億4000万円を下回りました。また、2020年4月期が前期比90.0%減の5000万円と大きく落ち込む見通しであることが嫌気されました。

 ワースト2位のKudan(4425)は、昨年12月にIPO(新規上場)した後、2月27日には2万5160円まで急伸していました。しかし、その後は緩やかな調整が続き、今週に入って下落基調が強まりました。今週はSansan(4443)などのIPOが続いたこともあり、投資資金が流出した格好です。

 3位のリーガル不動産(3497)は、前週末に第3四半期決算を発表したところ、営業利益が前年同期比12.5%減の17億3000万円と営業減益だったことが嫌気されました。ある程度想定された数字ではありましたが、決算期待から高値を更新していたこともあり、失望売りが強まった格好でしょう。

 ■今週の値上がり率トップ5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 +49.48
 イオレ(マザ・2334)
 2
 +45.91
 サンオータス(JQ・7623)
 3
 +41.23
 ソフィアホールディングス(JQ・6942)
 4
 +40.35
 モルフォ(マザ・3653)
 5
 +34.83
 多摩川ホールディングス(JQ・6838)

 ■今週の値下がりワースト5

 順位
 先週末比(%)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 -31.03
 ビジョナリーホールディングス(JQ・9263)
 2
 -27.74
 Kudan(マザ・4425)
 3
 -27.21
 リーガル不動産(マザ・3497)
 4
 -25.03
 シンクレイヤ(JQ・1724)
 5
 -24.71
 エイチーム(東1・3662)

 ■今週の出来高トップ5

 順位
 出来高(株)
 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
 1
 403,041,600
 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
 2
 224,855,600
 ジャパンディスプレイ(東1・6741)
 3
 205,181,500
 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
 4
 119,282,500
 野村ホールディングス(東1・8604)
 5
 90,454,200
 ヤフー(東1・4689)

【来週の主要イベント】
「G20大阪サミット」や「小売企業の決算」に注目! 
 <6月24日(月)>
◆4月景気先行指数/一致指数(改定値)
◆決算発表:オプトエレクトロニクス(6664)、しまむら(8227)
◆独6月IFO企業景況感指数

 <6月25日(火)>
◆日銀金融政策決定会合議事要旨
◆決算発表:スギホールディングス(7649)、高島屋(8233)
◆米4月住宅価格指数
◆米4月ケース・シラー米住宅価格指数
◆米6月リッチモンド連銀製造業指数
◆OPEC(石油輸出国機構)総会
◆決算発表:マイクロン テクノロジー(MU)

 <6月26日(水)>
◆NZ中央銀行政策金利
◆7月GFK消費者信頼感調査
◆米MBA住宅ローン申請指数
◆米5月耐久財受注

 <6月27日(木)>
◆5月小売業販売額
◆5月百貨店/スーパー販売額
◆決算発表:ハイデイ日高(7611)
◆独6月消費者物価指数(CPI)速報値
◆1-3月期国内総生産(GDP)確定値
◆5月住宅販売保留指数
◆決算発表:ナイキ(NKE)

 <6月28日(金)>
◆5月失業率
◆5月鉱工業生産(速報値)
◆G20首脳会議(大阪サミット)
◆決算発表:J.フロント リテイリング(3086)、アダストリア(2685)、スター・マイカ・ホールディングス(2975)
◆英6月GFK消費者信頼感調査
◆欧6月消費者物価指数(速報値)
◆米5月個人所得
◆米5月個人消費支出
◆米6月シカゴ購買部協会景気指数

【来週の注目銘柄】
新興市場の中から業績、需給、テーマ性を手掛かりに
3銘柄をピックアップ! 
 来週、注目しておきたい銘柄は、この3つです。G20大阪サミットを控えて大型株は手掛けづらい状況のため、個人投資家主体の売買を想定し、新興市場の中から業績、需給、テーマ性を手掛かりに選定しました。

 ユナイテッド(2019年6月21日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 サービス業
 東1・2497
 1519円
 4.3倍
 0.86倍
 今期は成長性の高い事業へ積極投資を行う計画を評価
広告主向け広告配信プラットフォームやメディア向け広告管理プラットフォームといった「アドテクノロジー領域」、ゲームアプリなどの「ゲーム領域」、日本最大級の課金還元プラットフォームサービス「SMART GAME(スマートゲーム)」やプログラミングなどを学べるオンラインスクール「TechAcademy(テックアカデミー)」運営といった「コンテンツ領域」、さらに、メルカリやソーシャルワイヤーといった企業への出資を行う「インベストメント領域」で事業を展開。足元の業績を見ると、2019年3月期の売上高は前期比90.9%増の275.80億円、営業利益は同572.5%増の110.84億円で、売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。今期は中期経営計画の達成に向けた「集中期」として、成長性の高い事業へ積極投資を行う計画です。株価は、75日移動平均線での攻防が続く一方で5日移動平均線線が支持線として意識されています。上値と下値の幅が縮小しており、上下どちらかに離れる前兆と言えるでしょう。

 エンバイオ・ホールディングス(2019年6月21日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 サービス業
 東1・6092
 953円
 16.1倍
 1.44倍
 土壌汚染調査・対策の事業が全般的に堅調
土壌汚染対策事業を柱に、土壌汚染関連機器・資材販売のほか、土壌汚染リスクの高い土地を購入し、土壌汚染浄化工事及び汚染拡散防止措置を施した後に、再販あるいは賃貸を行うブラウンフィールド活用事業を展開。さらに、ブラウンフィールド活用策の一つとして太陽光発電事業にも参入しています。足元の業績を見ると、2019円3月期の売上高は前期比2.1%増の85.3億円、営業利益は同19.5%減の6.33億円でした。土壌汚染対策事業においては先行投資費用が想定を大幅に超えた影響がありましたが、土壌汚染調査・対策の受注および売上は全般的に堅調です。株価は4月下旬以降、リバウンド基調が継続しており、上昇する25日移動平均線を支持線とした強いトレンドを見せています。

 エヌ・シー・エヌ(2019年6月21日時点)

 業種
 市場・コード
 株価
 予想PER
 実績PBR
 業
 東1・7057
 1387円
 16.9倍
 2.59倍
 前期は売上高、営業利益ともに過去最高を更新! 
木造建築の耐震性を確保するための高度な構造計算を事業化するとともに、構造計算された耐震性の高い木造建築を実現できる、独自の建築システム「SE構法」を、工務店を中心としたSE構法登録施工店ネットワークを通じて提供しています。足元の業績は、2019年3月期の売上高が前期比7.1%増の65.16億円、営業利益が同41.6%増の2.61億円でした。売上高、営業利益ともに過去最高を更新しています。今期についても、住宅分野、非住宅分野での事業拡大や一次エネルギー消費量計算サービスの展開を進めることで業界全体におけるシェア拡大に努め、増収増益を見込んでいます。株価は5月末以降、強いトレンドをみせており、6月4日には1772円まで急伸。その後は調整が続いていますが、心理的な支持線である25日移動線までの調整を経て、出直りが期待できます。

 【※今週のピックアップ記事! 】
⇒「信用売り」の買い戻しによる“踏み上げ”で株価上昇が期待できる29銘柄を紹介!  昨年末の株価急落から半年が経過して期日を迎える「売り残」の解消を狙え

 ⇒2019年・夏の「おすすめのテーマ株」21銘柄を紹介!  「新インバウンド株」「IT&AI関連株」「逆風に強い増収増益株」の“儲かる3大テーマ株”に注目しよう! 

ラカンリチェルカ(村瀬 智一)

最終更新:6/28(金) 20:05
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9月号:7月20日

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