ここから本文です

お金持ちはなぜ「泥臭く」働くことを好むのか

6/23(日) 5:50配信

東洋経済オンライン

 チャイニーズニューイヤーはタクシーのドライバーも休むので、その時期は反動で自動車のライドシェアの価格が4~5倍に跳ね上がります。シンガポールに本社のある「グラブ」は今や東南アジアの配車サービス最大手です。私は、皆が働かないときに稼ぐ人は賢いと思います。

 できる営業マンも、土日や連休などが書き入れ時になれば休まず、閑散期に休んでいる人が多いですね。自分が休みを取りたいタイミングではなく、仕事が落ち着いて差し障りのないタイミングで休むのです。また、シンガポールに赴任中の外国籍のビジネスマンも、休みを取らずに働き続け、土日や夜間にもメールでやりとりしたりする仕事好きが多いです。

■店頭で接客もこなす「世界長者番付」入りの超富豪

 シンガポールには、アメリカ経済誌『フォーブス』の「世界長者番付」リストにもランクインする超富裕層――数千億円の個人資産を保有する大金持ちも多くいます。ところが、そんな大金持ちが自ら店舗に立って働いていたり、一族でイベントに出席したりしている姿もよく見られます。お客様から注文を受けて動き回っていたりするのです。

 華美ではなく、むしろ控えめな雰囲気でもあるので、あの人が超富裕層と気づかないことすらあります(間近で見ると、ただならぬオーラは感じます)。

 セレブリティーシェフなどはメディア出演で忙しくて、自ら店舗に立つ機会は少ないと感じます。世界的なチェーン店がシンガポールから撤退することも少なくありません。ですが、オーナーシェフで自ら厨房に立っている、というお店は味が落ちず、しばらく間を置いて訪ねると新しい発見もあったり、いいところは残しつつ変化していると感じますね。

 日本人の経営者の中にも、店舗に立って従業員と同じように働いたり、人手が足りないとオフィスの掃除などを経営者の家族がしたりすることもあるようです。経営者一族が会社の中に入ってくると、株主や従業員からの抵抗がある場合も多いようですが、誰もがやりたくない仕事を率先してやるために会社に入る場合は別でしょう。

2/3ページ

最終更新:6/23(日) 6:51
東洋経済オンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事