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あなたの愛する人に贈るべき本

6/23(日) 7:00配信

Book Bang

世界はフラットではないし、階層社会も消滅しない!?

 世の中は、科学的ではない、物理法則に反した「噓」で溢れている。
 世界はフラットになっていくとか、学歴は成功には関係がないとか……そういった「常識」は、現実には存在しない。
 たとえば、フラットになるはずの世の中では、依然として格差が横たわっている。アマゾンやグーグルといった少数の巨大企業がある一方で無数の中小企業から成る現状があり、組織の中における「階層制」も強固なものとして存在したままだ。
 また、学歴社会の終焉というようなことも喧伝されるが、これまで官僚を目指していたエリートたちが今ではベンチャーを目指すようになっただけであり、東京大学や京都大学には、相変わらず優秀な人材が集う。
 世の中の「流れ」を間違った情報によって見誤ってはいけない。世界の本質に沿いながら、確かな人生を送ってほしい――あなたが心からそう思えるような人、あなたの愛する人、娘や息子に贈るべき一冊の本があるとすれば、それはコンストラクタル法則を発見した物理学者が書いた、エイドリアン・ベジャンの『流れといのち』だ。

「流動系は、時の流れの中で存続する(生きる)ためには、その系の流れへのより良いアクセスを提供するように自由に進化しなくてはならない」というのがコンストラクタル法則だ。正確性を欠くのを承知で言えば、「すべては、よりスムーズに流れるようにデザインされていく」というのがこの物理法則の本質である。
 一見全く無関係に見えるような事象は、コンストラクタル法則によって説明が可能だ。たとえば、河川の流れや肺の気道、稲妻の形などの樹状構造、あるいは雪の結晶、溶岩の動きもそうだ。
 さらには、「質量の輸送者」である水泳選手や長距離走者、短距離走者の身体的特徴、飛行のデザイン、富の流れ、文化の伝播までも、コンストラクタル法則は、生物だろうが無生物だろうが関係なくあてはまる。つまり、流れがすべてをデザインする、すべてはより良く流れるかたちで進化しているということなのだ。

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最終更新:6/23(日) 7:00
Book Bang

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