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ドラフト9位が切り札に成り上がり!DeNA佐野恵太を変えた米国流分析。

6/23(日) 9:01配信

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 「もし、わたしの時代に“これ”があったら、まだ現役をつづけていたかもしれないね」

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 そうラミレス監督が冗談を交え効果を語るのは、DeNAが昨年の秋季キャンプから導入した米国ブラストモーション社製のグリップエンドに装着するセンサーについてだ。

 メジャーリーグの球団で活用されていることからチームの戦略部が採用を決定し、現在、若手選手を中心に利用されている。バットのスイングのスピードや軌道、体のバランスなど16項目が数値化され、映像とデータの両面で確認することができるのだ。

 バッターに関し多角的なデータ収集ができるブラストモーションであるが、ラミレス監督いわく、選手の状態を見極める上で重要な項目は3つあるという。

 「まず1つ目は、どれだけ『テイクバック』できているか。それに付随し2つ目は『始動からボールを捉えるまでのスイングスピード』。速いスイングでボールを捉えられると、よりスピンを与えることができ、今季の神里(和毅)は、ここが昨年とはだいぶ違う」

ラミレスから高い評価を受ける佐野。

 そして3つ目が『On Plane Efficiency』という項目で、ラミレス監督はこのデータをもっとも注視している。

 「これはインサイドアウトでレベルスイングできているかどうか、効率的で安定したバットの振りを確認することができる」

 これらのデータで理想的な数値をあげている選手のひとりとしてラミレス監督が名前を挙げたのが3年目の佐野恵太だ。

 ルーキーイヤーから代打としてベンチに控える長打力が魅力の選手であり、ラミレス監督は「タイミングの取り方はチームで一番」と高い評価を与えている。

「数値や映像で確認できるのは心強い」

 今季の佐野は代打として16打席で打率.429、得点圏打率.455、出塁率.500(データは6月20日現在、以下同)と、上々の数字を残している。3月31日の中日戦で代打サヨナラ安打、さらに4月4日のヤクルト戦では代打で満塁ホームランを放った姿は記憶に新しい。現在、チームにおいて“代打の一番手”といった存在だ。

 佐野にブラストモーションについて尋ねると、その効果は間違いなくあったという。

 「最初は数値を言われてもピンとこなかったのですが、映像と一緒に見せてもらうと、良いときと悪いときの数値の違いがはっきりとしていて納得することができたんです。たとえば自分の打ちやすいコースはどこなのかも理解できましたし、春のキャンプではずっと付けてバットを振っていました」

 キャンプでは毎晩のようにデータ解析の担当者の部屋を訪ね、説明をしてもらいながら自分のフォームと向き合った。

 「今日はスイングが遅いなと思ったり、バッティング練習であおりすぎたなと思うと案の定、そういった数値が出ている。一目瞭然だし、逆にブラストモーションが使えないときは不安になったぐらいですからね。数値や映像で確認できるのは心強いし、フォームが崩れたときには本当、助かりました」

 ブラストモーション効果もあり佐野は開幕から代打で4打席連続ヒットを放ち、今シーズンに向け手応えを感じたという。

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最終更新:6/23(日) 9:01
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