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八村塁、自身のルーツへの思いを胸にNBA1年目に挑む

6/24(月) 20:50配信

クーリエ・ジャポン

ハーフの子供たちのアイコンとして

NBAドラフトから一夜明けた現地6月21日、ワシントン・ウィザーズから全体9位で指名された八村塁は、入団会見に出席した。

日本からも多くのメディアが取材に訪れたことを現地の記者から聞かれた八村は「日本で会見を開くと、もっとたくさんのメディアの方がいますから。今日は少ない方ですね」と余裕を見せつけ、会見場は笑い声に包まれた。

NBAドラフト1巡目に指名された初めての日本人選手となった八村は、ウィザーズの即戦力として期待されている。まずは、NBAの新人や2年目の選手が中心に出場する「若手の登竜門」サマーリーグが、その実力を示す場となるだろう。NBAはドラフトの翌日に来月ラスベガスで開催されるサマーリーグの試合日程を発表。

八村のサマーリーグデビュー戦は、現地7月6日に行なわれるペリカンズ戦になることが濃厚だ。それ以降も現地8日にブルックリン・ネッツ、同9日にロサンゼルス・クリッパーズ、同11日にアトランタ・ホークスとの試合が組まれている。

ウィザーズのポッドキャスト番組にゲスト出演した八村は、サマーリーグへの意気込みをこう語った。

「準備はできています。サマーリーグは、ルーキーが実力を示す良い機会になりますからね」

アメリカに渡った3年前は英語を話せず、ゴンザガ大学のチームメートやコーチとのコミュニケーションにも苦労した。だが彼は複数の人種にルーツを持つ日本人として、自分と同じ境遇の子供たちに良い影響を与えることを目標に掲げ、ついにここまで辿り着いた。

日本人の母とベナン人の父との間に生まれた八村は、今年の1月下旬、日本人が多く住むサンタクララでの試合後、

「今日は黒人と日本人のハーフの子供たちが観戦していたのがわかりました。自分のことを見ていたのも知っています。日本でも、僕のプレーを見てくれている子供たちが多いんです。自分は日本人だから、子供たちの反応はうれしいですね。みんなが僕のプレーを気にかけてくれて、インターネットでチェックもしてくれているんです」とコメントした。
ドラフトの時に着用していたえんじ色のジャケットの裏地に、富士山と白波が立つ海という浮世絵柄と、赤と緑のアフリカ民族的な模様を施したのは、出自に誇りを持っている彼らしかった。まだ、入団会見の時に着ていた黒を基調とした白の格子柄のスーツのジャケットの裏地も、アフリカ伝統の模様に日本国旗というデザインだった。
今後はあらゆる面で注目される存在になるが、彼は「メデイアや周りに関係なく、自分はバスケットボールが大好きで、競技に集中することこそ自分が優先すべきことだと思っています」と、地に足が着いている。

NBA選手になる夢を叶えた八村は、自身のルーツへの思いを胸に、アメリカでのプロ1年目に挑む。

COURRiER Japon

最終更新:6/26(水) 9:41
クーリエ・ジャポン

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