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GAFAとの向き合い方を考えるときは「彼らの顧客は誰か?」に目を向けよう

6/24(月) 21:05配信

クーリエ・ジャポン

今夜から始まる特集では、連載「FAANGウォッチ」でもお馴染みのジャーナリスト・松村太郎さんに責任編集をお願いし、GAFAとの向き合い方を考えます。

個人情報の扱いを巡って、日本でも規制当局がGAFAの動向を注視するなか、我々はどのようにこの巨大テクノロジー企業と付き合っていくべきなのでしょうか。

GAFAは米国のテクノロジー企業、Google、Apple、Facebook、Amazonの4社の頭文字を取ったもので、昨今は世界を支配する恐ろしい存在というイメージがすっかり定着しつつある。

グーグルは検索、アマゾンはオンラインショッピング、フェイスブックはソーシャルネットワーキング、そしてアップルはスマートフォンと、2010年代を代表するインターネットを基盤とした各テクノロジーを代表する企業が、世界中の富とデータ、そして人材を飲み込み巨大化していることに、異を唱える人はいないだろう。

その一方で、テクノロジーはさまざまなものを効率化し、最適化し、また新しいチャンスをもたらしている存在であることも確かだ。そして、我々の能力を拡張する存在でもある。グーグルは「知識」を、アマゾンは「時間」を、フェイスブックは「人のつながり」を、そしてアップルはスマートフォンを前提として「人々ができること」を拡張してきた。

私は、テクノロジーに対してポジティブでありたいと常に考えている。

それによってできること、仕組みを理解し、自分や家族、学校、企業の仲間にどのように役立つかを考える。そこに判断があれば、必ずしも恐怖とはいえないはずだ。しかし実際、そうなっていないことが問題なのだ。

GAFAとの接点はますます拡がっている

この問題をより難しくしているのは、テクノロジー企業が振りかざす「インセンティブ」が、圧倒的な価格の安さと、進化し続ける使いやすさという点だ。その背景には、そもそもテクノロジー企業が武器にしているデジタル化による徹底的に効率化したサービス運用によって、自らがその恩恵を授かっていることにある。

同時に、開発する時だけでなくリリースしてからもつぶさにユーザーの動向を監視し、ユーザーがより目的を達成しやすくなるように常に改善を行っている。あのシンプルなグーグル検索ですら、膨大な回数のテストを繰り返しており、改善が続けられているのだ。

改善と最適化が進むサービスが、ジワジワと各分野に拡大しているのが現在だ。衣食住のマッチングやスマート化、医療や健康管理、金融、エネルギー、移動と交通、旅行、教育、エンターテインメントなど、あらゆる分野に対して、その技術力と開発力、デザイン力を行使しようとしている。

これまでデスクトップからオンラインサービスにアクセスして使ってきたGAFA企業のサービスは、スマートフォンでモバイル化し、車載端末への対応やスマートスピーカーによって、住空間のあらゆる状況での活用が進んでいる。

たとえば、もしスマートフォンを持つなら、グーグルかアップル以外はすでに選択肢が失われており、これらの企業に依存しない方法は存在しないのだ。今後も多くの分野で、GAFAを避けては通れない状況が作り出され、当面食い止める方法を作り出せるのは、政府の規制当局くらいかもしれない。もちろん、消費者の不便を伴いながら、だ。

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最終更新:6/24(月) 21:05
クーリエ・ジャポン

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