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かわいいだけでは飼えないうさぎの真実

6/24(月) 15:40配信

オルタナ

学校飼育崩壊も課題の一つ

うさぎを取り巻く課題としてもう一つあるのが、学校飼育の崩壊だといいます。
「幼稚園や小学校で命の尊さや心の教育を目的としてうさぎなどの小動物が飼育されることがありますが、ずさんな管理と飼育により大量繁殖して飼育しきれずに死んでしまったり、骨折や病気が放置されて亡くなってしまったりといったケースが後を絶たない」と藤田さん。

「うさぎは特に、繁殖力がとても強い生き物です。メスは生まれて3~4カ月で子どもを産める状態になり、また決まった発情期がなくいつでも妊娠することができます。さらに妊娠期間はたった1ヵ月で、年間で8回は出産が可能といわれています。種類にもよりますが、一回で6~7匹出産するうさぎもいるのであっという間に数が増えてしまいます。オスとメスを同じ小屋に入れておくと、短期間でものすごい数になります。過去にあったケースでは、一つの小屋で200匹ほどになった例もあります。オスとメスを分けて小屋に入れることはもちろん、避妊去勢手術も必要です」

「屋外でほぼ放置のような状態でいとも簡単に飼うことができるようなイメージがあるかもしれませんが、うさぎは本来寒さや暑さにも弱い生き物。学校の先生たちにも知識がなく、適切なエサや水も与えられず、不幸なうさぎが生まれてしまう現実があります」

人間が抱く勝手なイメージと現実の狭間で捨てられるうさぎたち

「かわいいというイメージで飼ったのはいいけれど、実際に飼ってみるとイメージとのギャップに驚いて『こういう生き物とは思わなかった』と相談を受けることも少なくない」と藤田さん。

「うさぎはいろんなものを噛む生き物で、家の中で飼っていると電気コードや壁紙、カーテンなどを噛んでしまうし、飼い主さんとの触れ合いも簡単ではありません。また暑さに弱く熱中症で亡くなるケースもあるので、エアコンは年中必須。診てくれる動物病院も多くなく、決して簡単に飼うことができる生き物ではありません」

「正しい飼育方法を知らずに飼ってしまうことを証明するかのように、1歳ぐらいまでに捨てられるうさぎがとても多いです。『言うことを聞かないから』『懐かないから』『噛むから』と捨てられてしまう。まずはうさぎの生態や正しい飼い方を知ることが大切です」

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最終更新:6/24(月) 15:40
オルタナ

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