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本当は怖い「インプラント」…25歳以下は禁止の国もある

6/24(月) 6:05配信

幻冬舎plus

中村健太郎

「審美」「インプラント」「矯正」には要注意! そう警鐘を鳴らすのは、歯学博士の中村健太郎さんだ。人生100年時代、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)のカギとなるのが「歯の健康」。いくつになっても自分の歯で食事をするには、どんなことに気をつければよいのか? 最新の知見が満載の著書『噛む力』より、重要なポイントを抜き出してみました。*   *   *

日本人が知らない3つのデメリット

よく言われる、インプラント治療のメリットは、次の4つです。

・両隣の歯を削らなくていいこと

・着脱の煩わしさがないこと

・見た目も非常にいいものになること

・どんな場所の歯でも、骨さえあればインプラントが打てること

このようなことが、メリットとして謳われています。「謳われている」と言ったのは、本来はデメリットもあるのに、いい面しか伝えられていないためです。

では、どのようなデメリットがあるのでしょう?

(1)インプラントにはクッションの役割の歯根膜がない

インプラントは天然の歯に近いというイメージを持たれるかもしれませんが、実はインプラントと天然の歯には、決定的な違いがあります。

天然の歯は、歯根の部分に特殊な構造を持っています。歯根のいちばん外側にあるセメント質と、これが埋まっている歯槽骨の間に、「歯根膜」という組織があるのです。歯根膜は、歯で硬い物を噛む際に、その力を受け止めるクッションの役割をしています。

試しにご自身の歯を、指でつまんで揺すってみてください。クラクラと、わずかに動きますよね。歯を強く噛みしめても、微妙に動くのを感じられるかもしれません。

ところがインプラントには、歯根膜はありません。歯槽骨に直接、「フィクスチャー」と呼ばれる金属製の人工歯根が埋め込まれているだけです。

では、衝撃を受け止めるこの歯根膜がなければ、どうなるでしょう? 歯と歯槽骨という硬い物同士が、直接ぶつかることになります。

天然の歯と同じように見えますが、実はインプラントには、最も重要な構造がないのです。人工的に歯根膜を形成することは、現在の医療技術ではできません。だから、「せっかく見栄えのいいインプラントを入れたのに、うまく噛めない」という人が少なくないのです。

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最終更新:6/24(月) 6:05
幻冬舎plus

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