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親の離婚…「成年の娘」の戸籍に影響は?姓の変更はどうなる?

6/24(月) 16:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

結婚、離婚、親子、養子、扶養など、個人と家族に関する法律を対象とする「家族法」。私たちの日常生活と密接に関係した法律であり、その理解は欠かせません。本連載では、書籍『知って役立つ! 家族の法律――相続・遺言・親子関係・成年後見』(クリエイツかもがわ)より一部を抜粋し、結婚・離婚と親子関係にまつわる法律をわかりやすく解説します。

子が「成年」か「未成年」かで、必要な手続きは変化

●電話相談

ある日、「近く夫が退職するが健康保険や年金をどうすればよいか」という相談の電話がかかってきました。「これは私の仕事ではないけれど」と思いながらしばらくお話を聞いていました。ところがどうも話がかみ合わないので、よくお話を聞いてみると「離婚」が絡んでいました。そうなると話が変わってくるので、電話ではなく面談でご相談することになりました。

●成人した娘がいる

ご家族は、山下悟郎さんと妻夏江さん、一人っ子の茜さん(25歳)の3人です。今回は離婚協議のことはさておいて、離婚にまつわる戸籍のことを考えてみましょう。ご夫婦は離婚することについてはほぼ合意していて、茜さんも反対はしていません。

●婚氏続称

山下夏江さんの旧姓は「木本」ですが、夏江さんは「婚氏続称」で、山下を名乗り続けるつもりです(民法767条2項)。そうすると、離婚後の戸籍は次のようになります。

A……筆頭者:山下悟郎、配偶者:夏江(離婚により除籍)、長女:茜

B……筆頭者:山下夏江

すなわち、茜さんは父である山下悟郎さんの戸籍に残り、夏江さんだけ新しい戸籍が編製されます。

●子が未成年の場合

離婚に関する本には、必ずと言っていいほど「未成年の子」の「親権」「養育費」の説明があります。さらに、戸籍を母の方に移す場合、「子の氏の変更許可申立書」を家庭裁判所に提出し許可を得ることが必要であると書いてあります。今回の場合、茜さんは成年なので「親権」「養育費」は問題になりません。それでは、戸籍はどうなのでしょうか? 私が見る限りではそれに触れた本もネット情報もないようです(書籍『知って役立つ! 家族の法律――相続・遺言・親子関係・成年後見』刊行当時)。

●子が成年の場合

子が成年でも両親が離婚した場合、父の戸籍から母の戸籍へ移るには家裁の許可が必要です。「子の氏の変更許可申立書」を出し許可の審判を得て母の戸籍への入籍届をします。今回とケースは違いますが、親が婚姻中の場合は別で、親が養子になる縁組をするとき、子の氏の変更は家裁の許可は不要で市町村への入籍届だけで済みます。

●身分事項

養子縁組などを「身分事項」と呼ぶことがあります。これは単なる「届」だけでなく、今回の場合で言えば、茜さんの意思を尊重しなさいよということです。茜さんは、父の戸籍に残ってもいいし、母の戸籍に移ることもできる、あるいは分籍して自分だけの戸籍を作ることもできます。親の都合だけでなく茜さん本人の意思を尊重することが大切だということです。

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最終更新:6/24(月) 16:00
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