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日本の政治を劣化させた根源は「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>

6/24(月) 8:32配信

HARBOR BUSINESS Online

国会議員はなぜかくも劣化したのか!

 ビザなし渡航で訪問した国後島で「女を買う!」と酔って暴れた丸山穂高議員のみならず、自身の発言に責任を持たず平然と嘘をつく安倍総理など国会議員の劣化が止まらない。

『月刊日本』7月号では、こうした政治家の劣化を憂い、第一特集として、国会議員の劣化の要因について識者に問う記事を掲載している。今回はその中から、元参議院自民党議員会長である村上正邦氏の論考を転載、紹介したい。

小選挙区制が諸悪の根源だ

―― 近年、国会議員の劣化が目に余ります。ビザなし交流で国後島を訪れた日本維新の会の丸山穂高議員が、泥酔の挙句「ロシアと戦争して」領土を取り戻すとの発言をした上、「オンナを買いたい」などの暴言を連発しました。

村上正邦氏(以下、村上):言語道断! 論評にも値しない暴言です。衆院では全会一致で丸山議員の糾弾決議が成立したが、本人はツイッターで「任期を全うする。行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張」と投稿したそうです。「行蔵は我に存す」とは勝海舟の言葉です。泥酔して、自分が何をやったか、どんな発言をしたのかさえ覚えていない人間が、「行蔵は我に存す」とは聞いて呆れる。勝海舟が泣いてますよ。

 この程度の男が議員になれるのは、今の小選挙区比例代表並立制という選挙制度に問題があるからです。今の若手は偏差値が高く、知識は豊富でも、常識や人間力に欠ける政治家ばかりになってしまった。選挙制度が中選挙区から小選挙区に変わったことで、政治家が「庶民に選ばれるもの」から、「党幹部に選ばれるもの」になってしまったからです。候補者が有権者である庶民に目を向けず、党幹部の顔ばかり見て、公認を貰おうとする。党幹部も東大や官僚出身、外国留学組などを重視して、候補者選定を行う。これは自民党だけでなく、他の政党も同じです。丸山議員も東大・経産省という絵に描いたようなエリートだが、国会議員としての基本的な資格、つまり国家国民のためという志が決定的に欠如していますね。日本維新の会は丸山議員を除名処分にしたが、維新がこんな男を公認したこと自体が間違いなのです。

 しっかりした国会議員を作るには、選挙制度を再検証して、いったん中選挙区に戻すなど、一刻も早く小選挙区比例代表並立制をやめて、選挙制度を改革すべきです。選挙で切磋琢磨し、揉まれ鍛えられて、初めて国会議員としての志が確固たるものになる、そう私は思います。とにかく今の小選挙区制には弊害が多すぎる。

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最終更新:6/24(月) 10:21
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