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職務経歴書に仕事の成果を書く習慣が、自分の市場価値を高める理由

6/24(月) 6:00配信

ダイヤモンド・オンライン

● 終身雇用崩壊時代の 「市場価値」の磨き方

 大企業のトップから「終身雇用制度はもうもたない」という趣旨の発言が出てくるようになり、大企業の社員であっても自社内での評価だけでなく、人材市場における自分のキャリアの価値を意識せざるを得なくなってきました。

 では、自分のキャリアをどう評価したらいいのか。まず、私が皆さんにお勧めしている方法は年に2回、定期的に「振り返り」を行うことです。たとえば、ゴールデンウィークと冬休みにそれぞれ1日か少なくとも半日、時間を確保し、できれば非日常的な空間でじっくりと半年間の仕事について自身でレビューをするのです。

 場所は落ち着いたカフェやビーチの木陰など、できるだけ普段とは異なる環境がいいと思います。家族と旅行に出かけ、1日だけ静かなホテルで1人にさせてもらうのもいいでしょう。

 そのとき、単に半年を振り返るだけではなく、職務経歴書のマスターバージョンを作成したうえで、その期間内に行った新しい取り組みやチャレンジ、成果を追加していくことが重要です。

 私自身も経験があるのですが、いくら詳細に振り返っても職務経歴書へ新たに追加する情報がないときがあります。それは要するに、その半年間はたいした仕事をやっていなかった、ということです。

 もちろん、関わっているプロジェクトがまだ途上で結果が出ていないという場合もありますが、それでも「これは進行が遅すぎる」「もっとこうすればよかった」などと、自分を客観視することで問題点や改善点が見えるようになり、収穫があるでしょう。

● 「何も追加することがない」のは キャリア停滞の現れ

 数年前、当社には北京大学卒の中国人が2名働いていました。中国の一流大学卒で非常に賢く、日本語もペラペラで、それ以上に英語ができました。物事の勘所をつかむのが上手で、仕事もよくできました。何より私が驚いたのは、「新しい経験」を積むことへの貪欲さです。より新しく、より大きな仕事を、できるだけスピーディーにやりたいという気持ちが非常に強いのです。

 したがって、彼らは同じ仕事を1年以上続けてやりません。2人ともすでに転職していますが、その理由の1つは彼らのスピード感が当社と違うことにあったと思います。

 2人のうちの1人は、広告代理店に転職し、中国でのプロジェクトを複数動かした後にMBA留学、現在は中国に戻りラグジュアリーブランドのブランドマネジャーを務めています。非常に速いスピードで自分のキャリアを変化、成長させているのです。

 こういう中国のトップエリートはキャリアを進化させるスピードに対する危機感や、取り残されたくない気持ちがとても強いです。その姿と比較すると、半年に1回、職務経歴書に追加する事項がないのはいかにスピードが遅いか、ということがわかるでしょう。世界に出て戦うとき、戦う相手はこういう人たちだと考えると戦慄します。

 もし、半年に1度の振り返りで新たに職務経歴書へ追加することがないという状態が2回続いたら、異動か転職を考えたほうがいいと思います。それはコンフォートゾーン、つまり自分が居心地の良い場所に安住していることを意味するからです。過去にやってきたことの繰り返しで仕事は楽かもしれませんが、そこには何の成長もありません。

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最終更新:6/24(月) 6:00
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