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松井稼頭央の「天国と地獄」を支えた妻の献身

6/24(月) 16:30配信

東洋経済オンライン

今年のプロ野球も大きな盛り上がりを見せている。日本生命セ・パ交流戦では、福岡ソフトバンクホークスが2年ぶり8度目の交流戦優勝を決めた。プロ野球の舞台で戦う選手の夫を支える妻を描く「プロ野球選手の妻たち」(TBSテレビ、次回は6月26日(水)夜7時~放送、地域によって放送時間は一部異なる)は、「バース・デイ」「プロ野球戦力外通告」など、TBSのスポーツドキュメンタリーのスタッフが手がけるドキュメンタリー番組だ。過去の放送分から、過酷なプロ野球の世界に人生を翻弄されながらも、力強く生きていく夫婦の実像を紹介する。(文中一部敬称略)

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 遊撃手部門で7年連続のベストナインに輝くなど、埼玉西武ライオンズで華々しい成績を残して海を渡った松井稼頭央(まつい・かずお)。日本人メジャーリーガー初の内野手として、ニューヨーク・メッツなどアメリカの3球団でプレーした。昨年、惜しまれつつ25年間の現役生活に終止符を打ち、現在はライオンズの2軍監督を務める。選手時代に稼いだ年俸は総額およそ63億円にも上る、誰もが認めるスター選手。

 しかし、順風満帆に見える暮らしの影で、稼頭央と妻の美緒(みお)さんは、知られざる壮絶な日々を過ごしていた。

■3拍子揃った期待の日本人メジャーリーガー

 2人の出会いは美緒さんが24歳、稼頭央が22歳のとき。当時タレントだった美緒さんはテレビ番組のレポーターを務めていた。その番組に、ライオンズの若きスターだった稼頭央がゲスト出演。はじめは稼頭央の一目ぼれだった。美緒さんも稼頭央のグラウンドでの自信に満ちたプレーと、前向きな人柄にひかれていった。

 「かっこいいと思いました。野球に対してはすごく真面目。それは当時から今も変わっていないんですけど、そこに惹かれました」

 出会って3年目の2000年元日に結婚。20代を折り返した稼頭央のプレーは、よりいっそう磨きがかかっていく。2002年には史上8人目、スイッチヒッターとしては初となるトリプルスリー(打率.332、36本塁打、33盗塁)を達成する。さらに、4年ぶりにゴールデングラブ賞を獲得するなど、走攻守にわたって大活躍の1年となった。

 そして、1997年から7年連続となるベストナインを受賞した2003年のオフ、稼頭央は満を持してメジャーリーグ挑戦を表明した。稼頭央の前評判は高く、「イチローのスピード」と「ゴジラのパワー」を併せ持つ日本の逸材と絶賛されていた。激しい争奪戦の末、3年22億円という破格の年俸でニューヨーク・メッツに入団することになる。

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最終更新:6/24(月) 16:30
東洋経済オンライン

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